スター・トレック BEYOND | TERUのブログ

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つれづれに

観てきました。スタートレックの最新作。

 

J・J・エイブラムスが監督してはじまった、新映画シリーズの三作目。

 

日本語のサブタイトルに「最後のミッション」とありましたから、おそらく新映画シリーズも、これが最後なのでしょう。

 

そう思うと寂しい。だって、けっこー好きだったんですもの、この新シリーズ。

 

オリジナル原理主義のトレッキー(スタートレックファン)には、不満タラタラの配役&ストリーだと思うけど、ぼくはかなり好き。J・J・エイブラムスのファンだっていうのもあるけど(笑)。

 

だいたい、なにかのリメイクとか、なにかの原作を映画化したとか、そーいうのって、もともとのファンに、必ず文句いわれるじゃないですか。ぼくも小栗旬のルパン三世を観たときは、もうどうしようかと思ったモン。小栗旬はよかったけど、映画の予算がなさ過ぎで、おおむねテレビドラマ程度、ところどころ学生の自主映画レベル。という、とんでもないB級映画に成り下がっていたのが悲しすぎて。

 

そこいくと、ハリウッド大作に分類される今作は、予算がないという悲しさが漂ってこない分、安心してご覧いただけます。って、わたしゃ配給会社の広報か(笑)。

 

さて本題。

 

新シリーズも三作目になりますと、監督はJ・J・エイブラムスからべつの人にバトンタッチしちゃいました。J・J・エイブラムスは製作に名を連ねるのみ。

 

監督が替わったのは、その「絵」を見れば一目瞭然。J・J・エイブラムスの十八番(?)である、わざと光源のフレアやゴーストを画面に入れる(じっさいは入れてるんじゃなくて、CGで付け加えているはず)演出がなくなりました。それとJ・J・エイブラムスはカメラをよく動かす人なんですが、そういう演出の影をひそめ、なんというか「ふつう」の映画になった。

 

J・J・エイブラムスのファンとしては、そこも残念ですなあ。好きなんだ、あの人の撮り方。

 

で、肝心のストリーですが、これまでの二作で、クルーたちに、それぞれ友情なり信頼なりが生まれてきた集大成ってところ。主要メンバーが、それぞれに活躍するよう、うまくバランス取れてます。

 

船長のカーク、バルカン人のスポック、そしてカークとは宇宙艦隊アカデミー時代からの友人である、医者のマッコイ。

 

この三人が軸で物語が展開していく。これオリジナルへのリスペクトだよね。オリジナルもこの三人の掛け合いが最高におもしろくて、シリーズとして成功したといっても過言ではない。

 

バランスがいいんですよ。楽天家で無鉄砲なカーク船長、それを補佐するスポックは理知的というか、もうほとんど機械みたいに感情を表に出さない。そこいくとマッコイは、皮肉屋で、いつもカークに文句タラタラ。でも本当は人情派。

 

いやー、うまく作ったもんです。オリジナルでは、地球人のカークが、感情を理解しないバルカン人(スポック)を「教育」しようみたいな傲慢さがあって、そこだけが唯一気に入らない部分でしたが(地球人、もっというとアメリカ人がこの世で最高の人種だという視聴者へのリップサービスがありありで)、もちろん現代の映画として蘇った今作に、そんな人種差別的なセリフも描写もありません。宇宙の生命体はみな兄弟。

 

話がそれた。

 

上記の主役級メンバーに加え、操縦士のスールー、機関士のスコット、ナビゲーターのチェコフ、そして通信士のウフーラ。

 

このサブメンバーも大活躍。J・J・エイブラムスは彼らを大事に育てたなあと実感しますね。脇役たちの輝きがあってこそ、物語は成功するのだ。その遺産(?)を、新しい監督もちゃんと引き継いで、彼らに輝きを与えていた。

 

なんか、さっきから褒めちぎってますな。これが本当のファンというものだ(笑)。

 

そうそう。キャラといえば、忘れてはならないことがある。この映画が公開される前に、二人の悲報が届いてしまった。

 

オリジナルでスポックを演じたレナード・ニモイ。前作の『スター・トレック イントゥ・ダークネス』を最後に、83年の生涯を閉じた。最後の出演作がスポック役だったというのは、ファンとしては胸を打たれます。

 

そして……新シリーズのチェコフ役、アントン・イェルチンも、今作が最後の映画出演になってしまった。自宅での事故で、なんと27歳という若さで天に召されてしまったのだ。

 

ううう。すごくいい役者さんだったのに。

 

映画の最後にも、彼らを偲ぶメッセージが出ました。ぼく映画を観るまで、アントンの悲報を知らなくて、あとで調べてビックリしちゃったんですよ。

 

辛い別れもありますが、スタートレック自体は、1966年のオリジナル放送以来、もう50年もの長きにわたって、映画が作られてきた。通算では今作が13作目なのです。

 

これでまたリセット。いつの日か、べつの監督、べつの俳優陣を迎え、14作目が作られることでしょう。

 

その日がいまから楽しみです。

 

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