学校に通うためや  働くために東京に出てくる人が多い。  多くは友達もなく  親戚がいても疎遠である。  一人で生活していかなければならない。  一人の生活は馴れれば  苦ではないが  心の寂しさだけは  慣れることはない。  いつも何かを欲しがった生活をしている。  余程運が良くなければ  満たされることのない生活が続く。  何かにすがりたいと思っても  宗教に入るのもいやだと思う。  しかしそんな人は大勢いる。  いるがお互い知らん顔しているだけだ。  自分が知らん顔するから相手も知らん顔している。  だから  たまたま知り合った人に対しては  決して知らん顔してはいけない。 自分から話しかけるのだ。