5月4日 寺山修司の命日。 寺山氏は、原稿用紙にノンブル(ページ数の番号数字)を書かなかったためにトラブルもあったと述懐していた、のが「朝日ジャーナル」誌で寺山担当だった木下秀男さん。青森県への取材旅行に同行して、列車車両の中で寺山が書き上げたばかりの原稿にページ番号を振る手伝いもさせられたことがあった、とか。 (「寺山修司単行本未収録作品集」 2018年・刊 P.334)

 寺山修司の場合は、出版社側の編集者のほうで、作家から原稿を渡された後に「ナンバリング」という道具でページ順に数字を印字していく方式をとっていたのだろう。