「で、具体的にどういうこと?」
と、突っ込みたくなるブログやメルマガに
ときどき出会います。
ブログやメルマガじゃなくても、
誰かから説明を受けているときだったり、
本や情報誌だったりなどなど。
人は、イメージできないと
記憶に残りにくいし、
動けません。
「イイコトが書いてあるのだけど、
よく分からなくて、できない」
そんな経験があるのでは
ないでしょうか?
「オモチャは、オモチャ箱に入れてね」と具体的に言うように「心がけて」います)
発信者は、親切に伝えている
「つもり」でも、
受け取る方は、経験値やレベルに応じて、
頭の中は、クエスチョンで
いっぱいになることも。
例えば、
「簡単なスープをご紹介します」
として、次のような文があった場合。
◆「冷蔵庫にある野菜を適当に切って、
特製◯◯スープに入れて、火にかけ、
ハーブを散らしたら、出来上がり!
日持ちもしますよ」。
(「特製◯◯スープ」は、わかっている前提で。
まぁ、ここまで乱暴な文章はないと思いますが)
野菜って、例えば何? 何がオススメ?
適当に切るって、大体どれくらいの大きさ?
どれくらいの量? 火加減は? 時間は?
ハーブって、何でもいいの? オススメは?
日持ちするって、常温? 冷蔵庫?
どれくらい持つの?
料理に慣れている人なら、
適当なイメージがつくかもしれませんが、
初心者は、きっと頭の中はイメージできず、
「できない」=「関係ない」
と、スルーします。
もう少し親切に書いてあったら、
もう少し作る気になる人が増えるというもの。
説明の細かさは、
想定している、読者やターゲットの
経験値やレベルにもよって、
変わってくるでしょうね。
他の例でいうと、
◆「いい姿勢と深い呼吸はとても大切です。
意識するだけで、体にいいですよ」。
さらっと流れてしまう、文章。
これでは、インパクトがうすく、
わかったような、当たり前のような…。
読者の記憶に残りません。
体にいいというのは、
風邪を引きにくくなるってこと?
目覚めがいいってこと?
血圧が安定するってこと?
肌がキレイになるってこと?
例えばとして、書き直すと、
「いい姿勢と深い呼吸はとても大切です。
意識するだけで、血流が良くなり、
肌にツヤが出て、目の下のクマもなくなります。
理想的な体型にもなれるんですよ」
(中身は私が勝手にテキトーに書きました。悪しからず)
分かりやすくなりましたよね?
頭の中に、イメージができると、
それがいいなと思えば、
行動したくなるもの。
イメージできると、
人は理解ができて動けますから。
だから、人に動いてほしいときは、
読者の頭の中に、映像を浮かぶように
伝えることを意識してください。
「これくらい分かるでしょ」
「想像力を使えば、フツーにできるはず」
発信者は、思ってしまいがち。
相手に考えさせるつもりで、
「わざと」ならいいですが…。
「わざと」じゃなければ、
伝えたくて、書いているのだから、
伝わる努力は最大限したい。
伝えているつもりで、
伝わっていないなんて、
悲しいし、もったいない。
私自身も、気をつけていることの一つです。
だから文章を書いているときは、
「例えば?」
と、自分にツッコミを入れるように
している「つもり」。
今日の私が伝えたいこと、
伝わっているでしょうか…。
いわゆる読者目線ですね。
読者目線は、奥が深いです。