近読んだ本の中に、「漢方製剤の偽装」なる本があります。漢方エキ
ス製剤を扱っている漢方薬局としては見過ごせない命題です。


漢方薬には精油成分を含む紫蘇・薄荷など主成分として良く使われます
。これは匂いの成分が主作用を行います。そのため漢方薬の剤型として
は匂いを含む漢方薬はほとんどが散薬、すなわち粉薬です。


天然動・植・鉱物をそのまま粉末にして作られています。ところが、市販
の特に医療用はすべて、熱を加えて煎じた漢方薬を濃縮したエキス剤です。
これだと精油成分を含んだ生薬でできている漢方薬は、主成分をほとん
どが空気中に放散させて、出来たエキス剤にはほとんど精油成分はのこ
っていないのが現状です。芳香性の漢方薬は必ず、散薬で飲まないと効
果がないのでは、???でも、こんな初歩てきなミスが漢方製剤の世界
では、まかり通っているもんです。


でも、漢方薬の成分が薄くても、症状との適応がきちんとあれば効果はあ

ります。でも薄いより濃いほうがやはりより効くのでは。