Sunshine (108) | TRIP 嵐 妄想小説

TRIP 嵐 妄想小説

嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。



駅の改札を出る。

ショウ君は……いた!

真っ直ぐ家に向かって歩いてる。

駅を出るとこ。

ここから先は……どうしよう?

帰り道はほぼ一本道。

帰りを急ぐ人は結構いるけど、満員電車ってわけじゃない。

振り返ったら絶対バレちゃう。

電信柱に身をひそめながら追いかける?

昭和の刑事ドラマみたいに。

刑事の恰好した自分が、ショウ君を追う姿を想像して一人で笑う。

そんなことしたら逆に目立っちゃうよ。

もう外は暗い。

おいらはそんなに目立つタイプじゃないんだから、自然に歩いてれば気づかれないかも?

ショウ君が花屋の店先で声を掛けられる。

花屋のお兄さん、気さくなんだよね。

大柄で一瞬、強面なんだけど。

行きかけたショウ君が立ち止まる。

やばい!

慌ててコーヒーショップの看板に身を隠す。

ちょっとだけ顔を出して盗み見る。

二人の笑い声が聞こえる。

ショウ君の指が小さなブーケを指さす。

お兄さんがそれを持ち上げ、リボンを直してショウ君に見せる。

ピンクの花に青いリボンの春らしいブーケ。

今度は奥の方を指さす。

ショウ君が指さしたのは白い大きな……花?

お兄さんが顔の前で手を振る。

止めた方がいいってポーズ?

それでも、一本取り出してショウ君に見せてる。

50センチ位の長い茎。

白くて、三角で……なんて言うんだっけ、あの花。

あれ持ったショウ君、相当目立つよ!

みんな振り返って溜め息着いちゃうから!

絵の中の王子様みたいになっちゃう!

ショウ君はお兄さんと何か話して、手を振る。

買うのは止めたのか?

この先、ロータリーを抜けると商店街。

閉まりかけたこの時間は、いろんな物が安くなってて、

おいら、つい買っちゃうんだよね。

特に、魚屋のおばちゃんと八百屋のおじちゃんは気前がいいから。

あ、夕飯どうしよう?

ご飯も炊いてないからなぁ。

今日はお惣菜、買って帰っちゃおうか?

お肉屋さんのメンチ、残ってるかな?

ショウ君はテクテクと商店街に入って行く。

おいらもその50m位後を歩く。

あ~、やっぱりいいな、あのコート。

触り心地もすっごくいいし、本当にショウ君に似合ってる。

あれ着たショウ君、都心のタワーマンションとかに住んでそうだけど。

アイドルみたいにグラビアで笑っててもおかしくない!

ショウ君が、片付け途中の魚屋のおばちゃんのところに寄って行く。

何か声を掛け、笑い合うおばちゃんとショウ君。

おばちゃんが奥から何か出してきた!

……エビ?

それをビニール袋に入れてショウ君に渡してる。

ショウ君もお財布から小銭を出して……買った?

今日の夕飯にするつもりかな?

どうやって食べるつもりだろ?

さらに歩くと、今度はほとんどシャッター下し掛けの八百屋の前で立ち止まる。

ダメだよ、ショウ君。

もうお店も終り。

中からおじちゃんが出て来て……。

おじちゃんと何か話してるショウ君。

おじちゃんがショウ君の肩をポンポンと叩き、奥から何か持って来た。

なんだろ……緑の……ほうれん草?小松菜?

ショウ君が財布を取り出そうとすると、おじちゃんがブンブンと首を振る。

ショウ君は、チラッと見える何かを指さし、おじちゃんがニコッと笑う。

持ってきたのは……伊予かん?八朔?

重そうなそれを袋に入れてもらい、お金を渡す。

最初のほうれん草か何かのお金を受け取ってくれなかったから、他のを買ったのか。

ショウ君らしい。

エビにほうれん草?に伊予かん?

何か作る気なのかな?

少し歩くと、美容院から人が出て来る。

お見送りしてるお姉さんは商店街一の美人。

スレンダーでお洒落で気さく。

そういうとこはスミレさんに似てるけど、スミレさんより若くて背も低い。

なんと言っても髪がショートでボーイッシュ!

あ、ショウ君に声を掛けた。

ショウ君も笑ってる。

あそこで髪切ったことあるのかな?

ショウ君の通ってる美容院なんて知らないよ~。

おいらがどこで髪切ってるかも知らないよね?

年に何回かしか行かないからな~。

ショウ君は小まめに行ってるから、近いとこなのかも。

商店街もありうる!

お姉さんが手を振って戻って行く。

ちょっとホッとしてショウ君の背中を見つめる。

疑ってるわけじゃないよ。

わけじゃないけど……。

お姉さん、美人なんだもん!

ちょっとフラフラ~っとその気になっちゃったりするかもしれないじゃん。

お姉さんの方が!

そしたらショウ君だって、ちょっとくらいって……。

浮気とか不倫する人って最初はそんな感じなんじゃない?

ダメだってわかってるのに、それがスパイスになっちゃったりして……。

ショウ君が商店街を抜ける。

この先は街灯のみの一本道。

ショウ君、暗いとこ、あんまり好きじゃないんだよな。

ああ見えて結構ビビりだから。

そんなとこも可愛いんだけど!

でも……さすがに振り返ったらバレちゃうよね。

どうしよう?

と思ってたら、声を掛けられてビクッとする。