お年始のご挨拶手拭 | 手拭最前線

お年始のご挨拶手拭

戸田屋お年賀 梨園染のブランドで様々な手拭を世に送り出している日本橋戸田屋商店から頂きました。
このようなお年始のご挨拶に配られる手拭の多くは非売品ですが、各社ともこれが結構面白いのです。
 市販品ですと「あまり凝った柄でコストアップしてしまうと採算が合わない」「難しい技法で不良品ができたらどうしよう?」と思って出来ない柄にもチャレンジして各社のセンスの見せ所でもあるからです。
 この柄の特徴としては、そもそもが版画調の柄ですが、特に同時に何色も染められる「差し分け」という柄にはなっていないのに、何色も染めているところです。「差し分け」の場合は最低でも5mm以上の余白で異なる色を分断しますが、この柄のように余白無しで多色を染めるとその間の色が混じってしまいぼけて来るのです。もっともそういう味わいを表現できるのですが、毎回同じものを確実に染め上げるのには難しい柄ですので、<非売品>ならではの柄行であると言えます。
 ちなみに手拭実染塾 ではこの非売品タイプの「ぼかし染」を受講生の皆さんにチャレンジして頂いております。