外来種 ツヤハダゴマダラカミキリ 兵庫県神戸市 2022年6月24日 | 昆虫漂流記

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近年は、昆虫だけにとらわれず、自然全体から、
観察する眼を持ちたいと思いますのでよろしくお願いします。

外来種

ツヤハダゴマダラカミキリ

兵庫県神戸市

202022年6月24日

近年日本各地から確認の情報が飛び交っている外来種ツヤハダゴマダラカミキリ を取り上げてみます。

近年見つかっている場所を後書記にて記載しておこうと思います。

2022年夏までの状況で、宮城県、福島県、埼玉県、茨城県、富山県、兵庫県、山口県で確認されています。

2002年に神奈川県横浜市中区の街路樹から本種が見つかっていますが2004年には駆除に成功されているようです。


さて
現物の外来種のカミキリを確認したのは数時間前!只今自宅に帰ったばかりです。


今日は仕事を終えてから、急いで神戸に外来種の捕獲に出かけたのですが、道中の阪神高速神戸線は9キロの渋滞!

仕方がないので、姫路から神戸に鎮座する六甲山の裏手に回り込みトンネルを抜けて渋滞を避けて港町に出てきました。
それだけでも気分が草臥れましたが、周囲の気象状況は、台風並みの風の強さです。
おまけに六甲山周辺は霧雨のような雨がフロントガラスに~!
さ~て~!此処まで来てしまったら、行くだけ行ってみるか!

現地に着くと快晴で非常に暑い!風は南から直接吹き込むので被っていたキャップの帽子が飛んでしまうほど強い。
これじゃあ揺れてる樹にとまるカミキリの写真は無理かな~!
なんて考えながら探してみました。

ところでこの外来種の説明は、まだだったね!
ツヤハダゴマダラカミキリは朝鮮半島中部から中国東部にかけて分布しているとされて、タイプ産地は北京とされています。
現地ではバラ科、ポプラ、ヤナギ類、カエデ、ニレ、リンゴ等を食樹としているようで、日本に置き換えると害虫としては被害が深刻化する懸念があります。
現在の日本では関西だけでなく、関東でも被害が表面化している状況で、此処、神戸ではアキニレでの被害が目立っています。

さて今日はアキニレを探す事で、ツヤハダゴマダラカミキリを探すのですが、風が強い為か、1本目2本目~5本目と探しても全く居ない!
アレレどうしたものか?先日ブロ友(リブログ先)さんのK庵君が全部の個体を駆除しちゃったのか?
なんて冗談を考えながら、少しばかり先へ歩く事になりました。

目の前に風の中をカナブンやハナムグリが飛んでいるアキニレが眼に入りました。
この木なら居るはず!と思って探してみると目の前にペアの個体が樹についていました。

さて風で飛ばされる前に撮影!撮影!とカメラをカバンから取り出して樹を見ると、アレレ~!何処にいたっけな??
もう一度離れてから再度仕切り直すと目の前の枝でした。年齢の為か最近こんな事が多くなりました。情けない!
さて!撮影しようとすると今度は虫までの距離が近すぎて撮影が出来ない!!
カメラのピントとが合う最短距離まで後退りして離れてからの撮影になりました。

樹の高い枝についているものと思い込んでいた為に倍率が大きい望遠レンズを持ち込んだのが仇になりました。(笑)
一度見つけりゃ~要領も判りましたが、やはり、今日の敵は強い風。

撮影は相変わらず難しい。採集は捕虫網が風で枝に引っ掛かり悪戦苦闘!
結局現地では1時間半ほど滞在し、7~8匹程をやっとこさで見つけて全て捕獲。
そんなこんなで先ほど帰宅してブログ更新です。



 

逆光でしたので内臓フラッシュを使用してみました。

 

現地のアキニレの樹にはこの様な脱出痕が残っているのが見られますが、おそらくツヤハダゴマダラカミキリの物と思われます。

 

運良く、先日にブロ友さんが、私と偶然にもおそらく同じポイントであろう?の、採集をブログ更新されていましたので、
リブログにて紹介させて頂きます。