ベニトンボ 高知県室戸市室戸岬 2017-10-08 | 昆虫漂流記

昆虫漂流記

西日本を中心に昆虫を追いかけています。✌
東へ西へ、過去に未来に昆虫求めて漂流していますが、
近年は、昆虫だけにとらわれず、自然全体から、
観察する眼を持ちたいと思いますのでよろしくお願いします。

ベニトンボ

高知県室戸市室戸岬

2017-10-08

 

高知県室戸岬 前編

 

ベニトンボに「淡い初恋」!
ピンクのトンボに 「Palpitation」 !!

☆「Palpitation 」って?

この度、はトキメキではなく、慌てた為の動悸によるドキドキの心音の解釈??です。

☆「淡い初恋」って?      
大人になって忘れてしまった遠い日の初恋
(好きな人を、いつも眼で追いかけてしまい、目が合うとドキドキしたあの少年や少女の頃の思い。)

 

 

ベニトンボは台湾以南から東南アジアに分布するトンボでしたが1980年代頃より南西諸島以南で見つかり、近年には鹿児島県や高知県で確認されているトンボです。
温暖化の影響なのか近年に北上を進めている種類です。
さすがの、大変なトンボ無知な私にも判る種類であり、現地で撮影中に観光客に説明を求められても困る事はありませんでした。(大抵は、格好等から調査中と間違われています。)

 

昨年は11月に室戸岬を訪れました。
室戸岬と一括りにしていますが、散策場所は、室戸岬町の一円を散策しています。

今年は季節を1か月早く訪れ、見新しい昆虫に出えないか?の散策です。
もちろん、今年の現地の情報は何も手に入れず、出たとこ勝負の予定の無い旅です。

 

兵庫県姫路市から室戸岬を往復すると、550㌔超。このルート途中、四国に入った鳴門市からは地道国道での現地までの走行で、採集、撮影を行って強行の日帰りです。
ちなみに東京駅から兵庫県明石市までの高速道路の片道と同距離になります

 

兵庫県姫路市をAM4:00に姫路バイパスを東に走ります。

 

明石海峡大橋。「日本のへそ」明石市と淡路島をつなぎます。

早朝は暗闇の橋ですが左右に見える神戸、明石の街の沢山の灯りが、

自然の中では小さな存在の人間の生活を感じます。

この橋は、夕刻が綺麗な橋のため帰りに期待。

 

大鳴門橋。淡路島と四国徳島県鳴門市をつなぎます。

こちらも明るい時間が周りの景色が綺麗。
上空には渡りの猛禽類の姿がみれるスポットで知られています。

 

暴れ川で有名な四国三郎(順位争いで次郎とも)吉野川を渡りながら、

小説(さだまさし)、映画(各映画で、松島奈々子、常盤貴子、石田ゆり子、黒谷友香、敬称省略)で

有名な「眉山」を暴れ川の上から撮影。
(ちなみに暴れ川の長男は坂東太郎の利根川、次郎は筑紫次郎の筑後川)

 

徳島市中心付近を通過。

 

徳島阿南市付近で日の出となり、眩しい朝日に向かって進みます。

 

室戸岬先端に到着。

 

まだ時間が早い為に海岸線を散策。

 

波打ち際で「宝貝」(たから貝の貝殻)を探します。

(中学生の頃の貝採集の癖かな?)

 

高知県室戸市室戸岬 2017-10-08撮影

小さな池で、ベニトンボを見つけました。
最初、慌てて証拠写真にと飛翔中を強引に撮影。

 

高知県室戸市室戸岬 2017-10-08撮影

しかし時間が経つにつれ各種トンボの数も増え、

10頭以上のベニトンボを確認することができました。

 

高知県室戸市室戸岬 2017-10-08撮影

時に、とまってくれるのですが、近づくと敏感に反応して逃げてしまいます。

 

高知県室戸市室戸岬 2017-10-08撮影

池で見かける個体はほとんど♂(約10頭)ばかりで、♀は2~3頭のみしかみませんでした。

見かけた♀は交互に飛んできた為、それがすべて同個体か、別の個体が飛んできたのかは、

確認しようがありませんが、同時に2~3頭のホバリングは確認しています。

 

高知県室戸市室戸岬 2017-10-08撮影

個々の♂は個体が水面を決まったコースを個々な楕円を描き♀を待ちながら飛び、

♀が池の上ま飛んでくると、追いかけ直ちに交尾に至りました。

♀の打水産卵は午前中に限り見る事が出来ました。

 

高知県室戸市室戸岬 2017-10-08撮影

中にはさぼり気味の個体が、翅を休めていますが、

別個体が約1メートル近くを飛ぶと敵対行為をとるようです。

 

高知県室戸市室戸岬 2017-10-08撮影

 

高知県室戸市室戸岬 2017-10-08撮影

午後からは、飛んでいる個体が極端に見られなくなります。

♀については、飛んでこなくなりました。

 

高知県室戸市室戸岬 2017-10-08撮影

これらのベニトンボは岬部分での撮影ですが、岬の西部、東部においても小さな池の周辺、水たまりで確認しているので、沢山の数が生息していると思います。

 

ここは、アサギマダラの渡りの中継地で集まる場所なのですが、

まだ季節が早い為、姿は見られませんでした。

来月には、多くの姿を見る事ができるでしょうね。
南の島での御馴染のクワズイモは、青々と沢山みられました。

 

こんな場所にこんな施設もあります。


次の記事は、後編になります。