ご訪問ありがとうございます

回復期病院探しで、一つ目の候補に上がった病院とコンタクトをとり、相談の予約をとりました。続きです。

前回の話はこちら⬇️

『一つ目候補の回復期病院』ご訪問ありがとうございます大学病院で危険を脱した母でした。ホッとする間もなく、回復期病院探しを始めました。回復期病院を大学病院任せにして2度も酷い目にあってい…

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約束の時間に行くと、明るく綺麗な面会室に通された。

若い女性が現れて名刺を渡してくれた。

母の病歴や現在の状況を聞かれ、また、この病院に来たい理由も聞かれた。

経緯を話しているうちに、何だかいろいろありすぎた今までが思い出されて、声のトーンが上がり気味になり、これは何だかよろしくないなと、途中で

👩🏻「いろいろありすぎて、つい感情的になってしまい申し訳ありません」

と息を整えると、

相手もそう思っていたのか笑っていた。

『そんなことないですよ』とは言わなかったから. . .まずったかなと内心焦る😓

病院の方は、まだ出来たばかりだが、もともとの訪問診療のノウハウもあるし、家で生活していた人が病院に入ったとたん寝たきりになってしまったりで家にもどれない事が多い現状を変えたい、家にまた帰れるようにリハビリはもちろん、生活リハビリにも工夫しているという話しで、母や叔母の今までを考えると大いに共感するところがあった。

ただ、原則、

家に帰ることを目標にしている病院なので

施設に入っている母は、そのコンセプトにはずれてしまう😞

人気で、待っている人が多いようで、在宅介護の人が優先されそうだ。

病院内も見学させてくれた。

防護服を着ることもなく、マスクと手の消毒だけで驚いた。

中はどこも新しく、綺麗で、また今までの病院の無機質さも取り除く工夫がしてあるとのこと。

病室も空いている。

でも、まだいろいろ整備不足もあり、徐々に患者を受け入れているので、病室が空いていても入院はできないという。

患者に対してのスタッフの数が少ないと、充分なケアができないからという。

そのため、入院数は部屋数よりも少なくおさえられているそうだ。

相談室にもどって、パンフレットも改めて渡された。

🧑🏻‍💼「12月ですので、年末は長期休みに入るため、入院手続きはストップします。」

大学病院から急がされているので、焦る私。

今、考えると、病院同士で話しがつけば、多少の遅れなど大丈夫だったんだろうけれど、その時は転院の仕組みもよく知らなかった。

またコロナ禍だったので、通常とはまた違っていたかもしれない。

👩🏻「1番早い可能性としてはいつになりますか？」

相談員さんは書類を繰りながら、

🧑🏻‍💼「年内は無理ですね。うーん、1月4日に空きベッドが出るので、受け入れ予定があり、これがキャンセルの場合、このベットが空きますが、必ず入れるとは保証できません。在宅で待ってる方もいらっしゃいますし。」

👩🏻「それ以降だといつになりますか？」

🧑🏻‍💼「うーん、1月10日以降ですね。でも入れる保証はありません」

ベットが空いている部屋を見ているだけに、何とも歯がゆい。

👩🏻「でも、運良く何とかなる可能性もありますよね？」

🧑🏻‍💼「現在、訪問医療を受けていらっしゃる方が急変した時は優先されますから. . .

そこも現時点では何とも申し上げられません」

身をよじって、母の窮状を訴えてみたが、当然ながら、彼女が同情の私情をはさむことは一切なかった。

そして、やはり、"施設にもどる"母は、この病院のコンセプトからはずれてしまうようだ。

🧑🏻‍💼「大学病院から連絡ありましたら、適正に対応しますから」

彼女は正しい。

いちいち私情をはさんでいたら、たちゆかない。

わかっている

わかっているんだけど. . .

弱っている私は、そこに、ダメでも何か寄り添う気持ちが感じられたら、どんなに救われただろう. . .

もちろん、それはこっちの我儘だ。

慈善事業じゃないんだから。

私の方は、困り果てて直談判しにきた気持ちを汲んでもらえたらと思っても、もしかしたら、彼女からすれば何で勝手に直接来てるんだ？！と思ったかもしれない。

それでも、時間をとって話しを聞いてくれたんだ。感謝こそすれ、不服に思うなんてお門違いも甚だしい。

それでも、途方にくれた私は心身ともに疲労困憊で、可能性がないように感じて、病院を出た玄関の陰で、溢れる涙を止めることはできなかった。

ここで私が挫けてどうする？！

せっかく救った母の命をまた迷わせるわけにはいかない。

ヨロヨロしながら、よく知らない道を、重い気持ちを抱えて帰っていった。

(つづく)

わかってはいるけれど. . .