塩浜修 環境を守ろう・9(再) | アトラス塩浜のブログ

塩浜修 環境を守ろう・9(再)

私がやりたいのは、文明に対する意識革命である。


まだ大衆にうねりを生じさせる言葉も人間力もできておらず、自分自身がもどかしいが、方向性については間違っていないとの確信がある。


私のわずか2,3年下のものは、大学で「レポートはワープロで書くこと」とされたりしたらしい。早く生まれて良かった。今、就職についての申し込みや資料請求はメールやインターネットで行うらしい。
字が下手糞な人にも便利な機械としてワープロができた。しかし、それを覚える時間・手に入れるためにアルバイトにかかる時間なども考えて、本当にワープロは効率が良いのだろうか。便利さのためにできたものをみんなに強制し、かえって効率が下がっているのではないか。


ワープロでなく、コンピューターの時代。そんなに便利なものだとは思わないのだが、みんながコンピューターに頼ると、こちらも使わざるを得ないところに追い込まれる。
しかも、段々画像データーなどが多くなると、古いコンピューターでは処理速度が遅くてイライラする。ここに書くのもなんだが、特にミクシイに対する画像処理は遅い。

「今どきウィンドウズ98なんか使うほうが悪い」と言う人もいるだろう。予言しておくが、みんなにウィンドウズ・ビスタが行き渡るころには、動画や音声を載せる奴が多くなり、「くそう、バイトしてウィンドウズ2010を買わないとやってられねえよ」ということになるのだ。

*この文章は2006年に書いた。「ウィンドウズ・7」はまだ出ていなかった。

これって終わりがあるのか。

いつまでも、「足りない、足りない。」と言い続け、「血を吐きながらも続ける悲しいマラソン」(注)を強いられるのが今の文明ではないか。



携帯電話は確かに便利だ。
だが、いくら携帯電話が普及したからと言って、なぜ、公衆電話を減らすのだ。こうして、
「ぼくは携帯電話なんかいらない。その都度公衆電話を利用すれば十分だ。」
と思っていた人まで、金をためて、携帯電話を買わなければ以前と同レベルの人間関係を維持できなくなる。世の中、便利になっているのか、不便になっているのか。


そして、今の日本のレベルの文明を中国人とインド人も行ったら、大量消費・大量廃棄が行われ、環境はどうなるやら。資源争奪戦も行われる。最近の国際紛争はほとんどが資源やエネルギー絡みではないか。論理の飛躍ではない。「今どき携帯電話くらい持っていて当たり前」という前に、「それを本当にみんながやったらどんなことが起きるか」ということを考えてほしいのだ。


今の文明は取り合い、汚しあい、滅ぶ文明である。それに代わる文明観が、うっすら頭にできあがりつつあるが、まだ大衆を変える言葉にならない。大衆を変えることができるように私がなるなり、あるいは私はあまり向いていないので、大衆を動かせる人を見つけるなりせねばならない。

皆さんも考えてほしい。


注 ウルトラセブン26話「超兵器R1号」で軍備拡大競争を痛烈に批判したセリフ。私はここでは軍拡ではなく、いわゆる文明の「進歩」と欲望が拡大させられることの関係についてたとえた。