教育を語るミクロ編+世界の貧困に関する上映+テレビに出損ねた話 | アトラス塩浜のブログ

教育を語るミクロ編+世界の貧困に関する上映+テレビに出損ねた話

国語の類義語・対義語が嫌いだ。

これはあくまで「整理のため、似ているものをまとめてみました」「反対っぽいものをまとめてみました」くらいの「ご参考」に留めるべきで、試験に出すべきものではないと思う。

「大きい」の反対が「小さい」とか、「上」の反対が「下」は許す。
が、中にはたとえていえば、「空手」の類義語が「キックボクシング」で、「空手」の対義語が「柔道」とでもいわんばかりのいい加減なものが多い。

たとえば・・・
「尊敬」の類義語が「畏敬」。
先生を尊敬するとは言うが、先生に畏敬の念を持つと言ったら大げさである。
また、神や自然に畏敬の念を持つとは言うが、神や自然を尊敬すると言ったら変である。

「機敏」の類義語が「迅速」
キックやパンチの連続攻撃を素早くかわしたら、「機敏な動き」とは言うが「迅速な動き」とは言わない。
北朝鮮の砲撃に対して政府に「迅速な」対応が求められるが、この時は「機敏」より「迅速」がふさわしい。


「保守」の対義語が「革新」
これは確かに政治分野だと限定すれば対義語であるかのように使われた面もある。
しかし、アメリカ政治ならば保守とリベラルで対義語っぽくなっている。
まして、保守も革新も政治分野以外でも使う言葉であり、この時は全く対義語になっていない。

ということで、類義語・対義語は、むしろ国語力があって、それぞれの語彙の持つ微妙なニュアンスを理解している人ほど、かえって不満を抱くのではないか。
こんなものを平然と教えることができる国語の先生は国語の力が足りないのではないか。

数学ならば、対義語だの反対だのというあいまいな言い方でなく、「x軸について対称」「y軸について対称」「原点について対称」というように、どういう観点から見て反対側にあるのか明確にしている。

父に対応するのは、性を対称の軸にすれば母、世代を基準にすれば息子、その両方を基準にすれば娘である。

「公正」の対義語が「不正」
ここまでは「厳密に言えばそうでもないぞ」というような批判だった。
現在の教育を批判しつつ、多少自分の敏感さを自慢した面もある。
が、ここからは、「厳密に言えばそうでもないぞ」というより、「間違い」である。

「公正」は公平や平等に近い意味である。反対の意味を言いたいなら「不公正」だ。
「不正」は法やルールなどに反したことを言う。
対応していないではないか。
「右」の対義語を「西」と言うようなものである。

対義語の話を離れてついでに言うと、パソコンを連続的に操作すると、処理がついていけなくなるのか、「不正な操作を行ったのでどうたらこうたらで強制的にプログラムを終了します」という文字が現れる。
不愉快極まりない。

私は変わり者であることは認めるが、周囲があきれるほどに法・ルールなどを愚直に守って生きてきた。
私に対して「バカ」「変態」「きもい」などは構わないが、「うそ」とか「不正」などという言葉を私に対して安易に使うものではない。
深い意味なく、「うっそー」と相槌として使うのですら不愉快である。
まして、いわんや、たかが機械ごときが、この正直者で名高いわたくしに向かって「不正」とは何事か!!

誰もいないのに、1人で部屋の中で「てめえ、ふざけるな、このオレに不正とは何だ!ぶっ殺すぞ!」とパソコンに、向かってわめいている。

「民主主義」の対義語が「封建主義」
過去見た中で最悪がこれ。
こんなのを平然と受け入れる国語教師は社会科をちゃんと勉強したのだろうか。
民主主義は政治決定のあり方の問題である。
封建制というのは、土地を仲立ちとして、主君と家臣が御恩と奉公という関係で結ばれるシステムのことである。

「民主主義の対義語が封建主義」という奴は、民主主義の世の中になったころに(民主制とは直接結びついていないのに)世の中で認められてきた自由な価値観を民主主義と言い、それ以前の古臭い考え方を、古代も封建制の時代も近世もくそもなく1くくりにして、「封建主義」と言うのだろう。


さて、話変わってお知らせ。
11月28日 15時より、
「ごみの山の子どもたち」上映
四ノ宮浩監督より、映画を通して世界の貧困について語ってもらった後、貧困対策のシステムとして国際連帯税について田中徹二氏から語ってもらいます。

ごみの山の中で、それを拾って暮らしている子を現地まで行って取材した映画のようです。

賀川豊彦記念松沢資料館
世田谷区上北沢3-8-19にて。
入場料500円・・・収益金すべてをバスーラ基金に寄付します。

申し込みは
acist.japan@gmail.com
まで。


オタクのコーナー
「たけしのニッポンのミカタ」という番組に出そびれた。
アイドルオタクとして取材を受ける予定だったが、こういうのはいつもギリギリに話が来て、「ここ数日のうちにアイドルイベントに参加する予定はないですか」と、数日レベルでせかされる。

わが一押しアイドル鈴木まりえさんは、ほぼ毎週土曜・日曜に歌っているが、その週は、土曜は私の都合が悪く、日曜は鈴木まりえさんが歌のイベントではなくて水着撮影会をやることになっていた。

番組制作側は、「ならば撮影会の様子を」という意向だったが、他の参加者は、水着姿を映そうとしているところに、カメラマンやら何やらがいては萎縮するであろう。
私だって、図々しいような性格でいながら、「私服の時にあまり撮っていないのに、水着になったとたんに張り切ってバシャバシャ撮ったら、水着にばかり興味のあるスケベ野郎ということがばれないだろうか?」
とか、
「振り返りポーズになったとたんに張り切ると、お尻が特に好きだという趣味がばれてしまうのではないか?」
などと結構いろいろ考えているのである。

仮にテレビには私しか映さないとしても、参加者はかなり萎縮すると思う。
・・・とか何とか言っているうち、ファイスという別のアイドル(?)のファンたちが取材されることになった。

この話はまた続編も書く予定。