ごきげんよう。
私の母親が以前、『あの頃みたいに家族で江ノ島に行きたいね〜。』と言ったことがあります。あの頃とは私達兄妹が子供で、尚且つ自分が家庭の中心に収まっていた時代のことです。それを聞いて私は嫌悪感と共に、とても違和感を感じました。懐かしいという感情は良い時があったという証であり本来は良いことなのですが、現状行き詰まっている母親の人生を考えれば、単なる現実逃避にしか思えませんでした。年齢的なこともあるかも知れませんが、私はやっとここまで辿り着いたという思いがあり、過去には戻りたいと思っていません。また現状を少しでも良くしたいとか、将来的にはこうしたいという思いがあります。高齢の母親に未来を見ろということは酷なのかも知れませんが、せめて今を生きて欲しいと思いました。母親と同世代の近所のお年寄りを見ると、園芸をしたり、グループでお喋りしながらウォーキングをしている方など、今を楽しんでいる人は元気なようです。ちなみに、私は接客業をしていますが、一部の高齢者ではお客という優位な立場を利用して、私相手にお喋りをしていい気分になっている人や、私にお嫁さんの愚痴を言って涙ぐむ人などがいます。その様な方はどこか違和感があります。そもそも仕事中の忙しい私を捕まえて自分の欲求を満たしている時点で、配慮の欠けた、人としての甘えが見られます。例えば、その様な人格で無ければ、茶飲み友達がいたり、お嫁さんとの仲も良好なのでは?と思ったりします。
それではごきげんよう。