夜が明けているにも関わらず雲が多く微妙に薄暗い中、今週3回目の仕入れをするため豊洲市場&築地場外市場に向かっている僕であります
2024年最初の献立もまずまず安定して提供できるようになり、気持ち的にはようやく少しホッとできるようになりました
まずは考えた献立の仕込みを完璧にすること。そしてそれをカタチ(料理)にして、お客様にスムーズに提供できるようになって初めて僕は安堵できるというわけです
こうなればあとは日々ご予約で来店されるお客様に集中し、我が天雅で食事をされるひとときをいかに楽しく有意義に過ごしていただけるかを考え、心からのおもてなしをするだけですからね
もちろん、シケなどで入荷がなかった素材があればその代替えの食材を揃えたり、それを使った料理を都度考えたりしなければいけないので、安心しきるということはありませんけどね
でも基本の献立が安定して提供できるようになればひとまずOKというわけです
そんな中、昨日ご来店くださった海外からのお客様、聞けばアメリカカルフォルニア州はロサンゼルスからのご来店との事。
何故かカルフォルニア州からのお客様が非常に多い我が天雅ですが、その中でもロサンゼルスからと聞くと妙な親近感を覚えるのは何故でしょうか?
そのお客様、お出しする料理をものすごく貪欲に見たり聞いたりしてくるんですよね
直感でピーンと来た僕は、たどたどしい片言の英語で聞いてみたんです
すると、やはりロスでシェフをやっているという同業の方でした
さらに深掘りして聞くと、以前は20年間ミシュランの星付きレストランで働いていて、今はプライベートシェフをしているんだとか
依頼があればその人のために料理を作ったり、パーティーなどでコースを振る舞ったりするんだそうです。
過去に依頼があった人の名を聞いてビックリ
例えば…と話し始めた口からは次々と超有名人の名前が
元大統領とか、映画界の巨匠とか、ハリウッドの世界的人気の俳優とか…
今は亡き我が国の首相にも料理を振る舞ったことがあると言っていました
そんなシェフがとても熱心に料理を味わったり、天ぷらを揚げているところを観察したりしているのを見て、デキル人は常に探究心を持っているんだなと感じましたね
そんなシェフに「次はショウヘイオオタニから声が掛かるかもよ」と言うと、「ノーノー」と苦笑いをしていました
2週間におよぶ日本への食の旅(?)のラストを飾ったのがウチだったらしく、「とても良い経験になった」と喜んでくださいました
2024年の営業がSTARTしてまだ2日で、けして大忙しと言うわけでもありませんが、良いお客様にご来店していただき、まずまず納得のいく仕事が出来ていることにホッとしつつ、今年は一年を通じて良い仕事ができるように頑張らなくてはと思っている僕であります
そして新年初営業からご用意している恒例の献立入りウェルカムカード、2024年の短歌始めは…
『初詣 おみくじ引いて 君を見る 見つめるふたり 笑顔弾ける』
きっと2人とも大吉だったのでしょう
これからは良いことばかりの一年でありますように…