「停車場ぁ、どごでえ?」

「えっ?・・・ていしゃば?・・・ってなに?」

小学生の私は、おじさんの問いに戸惑い、わからないと答えた。

あとで、母に聞くと、停車場とは、駅のことだと知った。

 

当時、岩手県から青森県に続く鉄道で、新しい鉄道が敷かれた。

 

新しい駅舎は、別の場所に建てられたが、古い木造の駅舎は

そのままだった。

そこを私たちは、秘密基地にして遊んだ。

改札口で、切符(紙切れだが)を切ってもらう(はさみだが)駅員さんごっこ。

和室の宿直室の天井裏へ上がる忍者ごっこ。

それは楽しい遊び場であった。

夢中で暗くなるまで遊んだ。

 

ある日、知らないおじさんが聞いた。

「停車場ぁ、どごでえ?」

「あの道をまっすぐ行ったとこです。」

 

その後、古い駅舎は取り壊された。

私たちの秘密基地も無くなった。

 

 

現在は、岩手県盛岡駅から青森県目時駅まで、

IGR銀河鉄道線、目時駅から青森駅まで、青い森鉄道線で

電車が走ってます。

 

初めてワンマン電車に乗りました。

無人駅から、整理券を取って乗り、無人駅に降りたの

ですが、料金を支払う時、もたもたしてしまい、

私のせいで電車が遅れると、ちょっとあせりました。

 

でも、景色がとても良く癒されるので、

お時間のある方は、ぜひのんびりと

乗ってみてください。