● 成功読書法。-Specialty- | たいやき社長、書く。

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趣味・娯楽で読書をする分には、存分に楽しんでいただければよいと思いますが、これで、何かの分野において、「成功するための読書」をするとなったら、やはり、ひとつの成功法則に則って本を読まねば、成功は叶いません。成功法則とは、原理原則のことであり、〝 黄金のルール ″ ということです。方程式を解くためには、方程式の解き方を知らなければ、解くことができないのと同じ理屈で、成功するためには、成功するための読書法があるのです。


成功を目的とした、「成功読書法」は、難しいことではありません。要するに、自分の成功したい専門分野の専門書を、「徹底的に読む」ことです。たとえば、ひとつの知識としてお話ししますが、音楽DJをやる場合、自分がどのジャンルの音楽をプレイしたいのか、まずは、ジャンルを決める必要があります。DJのひとつの仕事として、「気持ちよく踊らせること」がありますか、気持ちよく踊らせるためには、ハイテンポな曲のあとに、いきなり、スローなテンポの曲をかけてしまうと、ゲストは 〝 冷めて ″ しまいます。

そのため、DJは、まず、自分がプレイする音楽のジャンルを決めます。R&Bなのか、ヒップホップなのか、ハウスミュージックなのか。自分の専門のジャンルのなかであれば、どの曲をプレイしても、リズムやテンポが、どの曲もほぼ統一されていますから、「気持ちよく踊らせる」ということを、外してしまうことはありません。誠に残念ではありますが、人間は、1回の人生で、すべてのジャンルを制することは不可能です。したがって、「成功」を目指す場合、自分は、どのジャンルでの成功者となりたいのかという、「ジャンルをきめること」が必要不可欠なのです。

私は、1万冊以上の読書をしてきましたが、その半分の5000冊は、宗教書やスピリチュアルといった、精神世界の本です。読書歴18年のうち、はじめの10年は、精神世界の本しか読んでいません。つまり、私のジャンルは、精神世界なのです。私は、精神世界の本を専門的に読むことから始まったのです。死後の世界の探究から、陰謀論まで、狂ったように読みました。本なら何でもそろっているような、都内の超大型書店の精神世界コーナーをはしごして、精神世界の本で、「知らない本はない」というほど、徹底的に研究し、探究しました。

いま、ふり返りますと、光明的な本もあれば、悪魔が書いたような、暗黒的な本もあり、精神状態がおかしくなっていたときもありました。おそらく、「取り憑かれて」いたのではないかと思います。精神世界の探究には、そのような危険がともないます。しかし、何事も、一度は狂わねば、まず、物になりません。自分のきわめたい分野・ジャンルで、寝食を忘れるほどに、狂うほどに、無我夢中に没頭・没入したことのない人は、その専門をきわめることは不可能です。

まずは、自分の専門分野・ジャンルをきめること。そして、きめたならば、そのジャンルの専門書を狂ったように、徹底的に読むことです。ひとまず、専門書を1000冊読めば、専門家レベルにはなれます。しかし、専門分野のジャンルだけ読んでも、差別化ができませんので、その専門のトップ、すなわち、成功者にはなれません。それぐらいまでは、やる人はいるのです。成功者を目指すからには、専門分野のジャンルの本を徹底的に読んだあとからは、「あらゆるジャンルを幅広く読むこと」が待っているのです。

どういうことかと言えば、ひとつのジャンルの本を徹底的に読んだあとからは、「関係のない本を読んでいく」という 〝 終わりのない読書道 ″ が始まるのです。「成功読書」は、専門分野だけでは駄目ですし、「広く浅く」でも駄目なのです。「深く、広く」という、難攻不落の、ただ1本の道以外にはないのです。

これで、専門分野がなく、雑食的に、いろいろなものを 〝 つまみ食い ″ していると、「深く、広く」の、「深く」が叶いません。「深く」読んでいるから、横幅を広げていったときにつながるのです。成功の決め手は、「付加価値」にあります。付加価値とは、「ほかの人が持っていない、その人しか知らない情報や智慧」です。その情報や智慧は、「専門分野とまったく関係のない本」から得られるのです。

したがいまして、「成功読書法」とは、まず、専門分野の本を、最低1000冊読み、「深さ」を創ることです。そのあとに、関係のない本を読んでいき、「広さ」を創り、「深く、広く」読むことによって、自分ならではの、「付加価値」を創造することなのです。徹底的にひとつのジャンルを読みこんでから、あらゆるジャンルを読むことで、果てしなく深まるのです。

これで、「ひとつのことを深く掘る力」がなければ、ほかの何をやっても、すべて浅いままですので、「成功する力」は身につきません。私は、精神世界というジャンルを徹底的に掘り、ひとつのジャンルのスペシャリストとなって、「深さ」を創り、そのあとから徐々に、自己啓発、哲学、道徳、芸術、政治、経済、ビジネス、経営、教育、科学といった、「関係のない本」を読み、現在進行形で、「広さ」を創っているところです。

結論として、「何のために」で読む本は、「深さ」を創る本です。そして、「何のために」でない本を読むことで、「広さ」が創られます。結果、後者で決定的な差がつくのです。「加藤花梨」先生が、私のブログに対し、「印象的な、とても深い記事を書いていらっしゃる」と書いてくださいましたが、そのように感じていただけるのは、私が、ここで述べました、「成功読書法」を実践してきた結果なのです。「広く浅く」ではありません。「狭く深く」でもありません。成功のための読書は、「深く、広く」であることを、どうか、知っていただきたいと思います。