● 笑いの正体とは、「本音」である。 | たいやき社長、書く。

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笑いの正体とは、「本音」にあります。人間には、言いたいのにいえないことや、言ってもらいたいのに誰も言わないという、「本音」というものがあります。その、本音という、〝 本当の音 ″ が、ある瞬間に、ガツンと、あるいは、スパンと響く。そのとき、人は笑うものです。そのような本音を、笑いにまぶして言えるのが、笑いのプロであり、達人です。

私は、いま、早く観たいと楽しみにしている映画があります。9/13公開予定の、「映画 / 記憶にございません!」です。この映画予告の、最後の部分で、総理大臣役である中井貴一さんに、「金銭の授受はあったのですか」という 〝 正念場 ″ の質問がなされるのですが、その問いに対してのリアクションが、じつに笑えるのです。

「だから、うるせえなあ、もう。記憶にねえんだ!記憶にございません!」と、もう、このシーンを観たいがために、私は観ることを即決しました。人間、生きていれば、一度は、「何としてでも逃れたい、でも、逃れられない」という局面に遭遇するものです。そのときに、もし、「記憶にございません」と言い切ってしまえたならば、交通事故よりも自殺者の数のほうが多い、この日本での自殺者数も少なくなるでしょう。

しかし、これが言えないから、人はもがき苦しむわけです。私は、「本音」を言う人が好きです。憎めません。また、逆に信用できます。たとえば、何かを買うときに、メリットしか言わない店員よりも、「これは高いです。しかも、壊れやすいです」とストレートに言う店員から、モノを買いたいです。そこに、ウソがないからです。

「本音」とは、通常、言ってはならないことや、言いたくてもいえないことです。しかし、どうにも逃れられないときに、下手なウソをついたり、ごまかしたりと、往生際が悪い人間よりは、「記憶にございません」と、普通では言えないようなことを吐いて、断じて、〝 自分 ″ を貫き通すような、〝 ヤバい人間 ″ は、当然、叩かれはしますが、必ず、一定の支持者やファンが出てくるものです。また、あまりの人間らしさや、潔さに、「よくぞ言った」と、笑ってしまう人もいるはずです。

笑いの正体とは、「本音」にあります。本音を、どう出すか。どのような塩梅で出せるか。どのようにして、その場で活かせるか。そこに、その人の人間性や、人間力、胆力や知力、人間としての魅力や器量などが、はっきりと出るように思います。私は、人間は、出来ることならば、「本音」で生きたほうがよいと思います。また、世の中も、「本音」を求めていると思います。ですから、「本音」の出し方の修行を積むことです。

本音を出すと、一時的に嫌われる場合もありますが、結果的には、信用されることが多いように思います。ウソは、遅かれ早かれ、必ずバレるものですから、ウソをつかれるよりは、本音をつかれる方が〝 痛くない ″ からです。私は、寝込んでしまうほどの失敗を、幾度となく重ねてきたこともあり、今では、必要があれば、「本音」を笑いにまぶして言える 〝 術 ″ を、ある程度体得しました。映画、「記憶にございません」。楽しみです。

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