● 儲けのカギはコンセプトにあり。 | たいやき社長、書く。

たいやき社長、書く。

書きたいことを、書きます。



「遊園地」と「テーマパーク」は、見かけ上におきましては、同じもののように思います。その違いはどこにあるのでしょうか。それは、テーマパークという言葉どおり、「テーマパーク」には、テーマ、コンセプト(理念・思想)があるのです。

ディズニーランドであれば、ウォルト・ディズニーの言葉で、「私はディズニーランドが、幸福を感じてもらえる場所、大人も子供も、ともに生命の驚異や冒険を体験し、楽しい思い出を作ってもらえるような場所であってほしいと願っています」という、思想・コンセプトがあるのです。

ユニバーサル・スタジオ・ ジャパンであれば、「私たちは、ゲストの期待を常に上回る、『ワールドクラスの体験』を提供し、 世界のエンターテイメント・リーディングカンパニーを目指します」という、思想・コンセプトがあるのです。

当店にも、思想・コンセプトがあります。「分福屋」という名のとおり、「当店は、お客様に喜んでいただき、ご満足いただき、笑顔でお帰りいただけるような、『福』を『分』ける店、『分福屋』であることを理念・理想とする」というコンセプトがあります。つまり、たいやき屋ではなく、たいやきを通して、人々の幸せのお役に立つための、「喜ばれ屋」が当店なのです。

「喜ばれ屋」ですから、喜ばれるためならば、別にたいやきにこだわる必要もなく、何でもありです。たとえば、たいやきは買わなくとも、道をたずねに来店されてもよいですし、雨が降ってきたら傘を借りに来店されてもよいですし、はたまた人生相談に来店されてもよいのです。そして、喜ばれれば、「福をお分けした」ことになりますので、それが、「分福屋」であるということです。

このように、コンセプトがあるか否かで、提供する商品、サービス、ソフトの内容が、断然違ってくるのです。より分かりやすく説明するならば、「当店は、女性専用のお店です」という店と、「当店は、30代の女性専用のお店です」という店と、「当店は、子育て中の30代の女性専用のお店です」という店では、来店されるお客様が変わってきます。

コンセプトを明確にすればするほどに、「独自化」しますので、「当店は、ただいま3人のお子様の子育て中の、35歳の働く女性専用のお店です」というコンセプトの店にすれば、この条件に当てはまり、このコンセプトに共感したお客様が、「全国」から集まるような店になるわけです。

したがいまして、「儲けのカギは、コンセプト(テーマ・理念・思想)にある」と言えるでしょう。ですから、テーマパークとは、とりもなおさず、「コンセプトパーク」ということです。コンセプトで支持を得ているのです。「コンセプトで儲けている」のです。掲げるコンセプトに独自性があればあるほどに、他との差別化、区別化ができますので、儲けにつながる可能性は高まるのです。

そして、コンセプトの上層概念が、「ビジョン」です。ビジョンとは将来のあるべき姿を描いたものです。ですから、「未来には、いつか、このような理想像を実現したい」というビジョンは、コンセプト以上に大事なものであると言えます。ビジョンあってのコンセプトが理想的です。しかし、たとえビジョンはなくとも、コンセプトさえ明確であれば、必ず、コンセプトの共感者や、コンセプトの信者が現れますので、発展・繁栄の道へと繋がってゆきます。

使い古された感もありますが、「儲け」の本質とは、「信者(儲)」を創造することです。自分が掲げるコンセプト(思想)の信者ができるようなコンセプトを創造することです。ですから、余談ではありますが、経営者やトップ、リーダーなど、人の上に立つ人間は、優れた宗教書(思想書)に触れるべきです。「政教一致」という言葉がありますが、優れた政治をし、優れた国を創るには、優れた宗教が必要なのです。宗教とは、この世のすべての頂点にあるものなのです。

優れたコンセプトを掲げるためには、優れた思想が必要です。したがって、儲けることと宗教は、実のところ、密接な関係にあると言えるのです。このようなことも知っておくと、「意識」も変わりますし、湧き出てくる「発想」も変わります。今日は、「儲けのカギはコンセプトにあり」というテーマで話しました。

 
↓ Produced by 株式会社 スマイルLABO