今日、明日と、定休日です。まだまだ寒い季節だからということはありますが、ただいま、市内で活気のある店として、当店が話題になっているようです。たいやきを食べたくなる時間は、だいたい2時過ぎのようで、そこから夕方までは、並んでお待ちになっているお客様が多いため、「断念」して帰られる方も少なくなく、「今日は、やっと買えたわ」と満足げに帰られてゆくお客様が多いです。
これで、どれだけおいしいものを作っても、その店の店員の態度や雰囲気が悪ければ、お客様のご来店も、二度目はありません。「おいしければ売れる」といいますが、おいしいお店など、ごまんとあるのです。まずい店を探す方がむずかしいくらいです。味の差など、ほとんどないような店であっても、消えてゆく店と、生きのびる店があるのは、いったいなぜでしょうか。
私は、ここに、明確な答えを提示しておきたいと思います。それは、その人や、会社や、店に、「理想というもの、理念というものがあるか」ということです。その理想と理念から創造される、「未来像を描けているか」ということです。
ある飲食店の方が、「たいやきって、売れるのね」と、いまにも自分の商売をやめて、たいやき屋にでもなりたいというような言い方をしておりましたが、問題はそこではないのです。
当店は、まあ、ただいま、売れるシーズンというのが大きいですが、じつによく売れています。人は、売れている場面や状態を見ると、単純に、「これをやれば儲かるのか」と思いがちです。そして、いざ、自分がやってみると、これがまた、見事に売れず、儲からないのです。
多くの人は、「お金」を見ています。しかし、私は、お金は見ていません。私は、「未来」を見ているのです。「分福屋」という店名にふさわしいように、佳きものを、「福」をお「分」けすることに専念し、当店にご来店されたお客様が、笑顔になり、幸せになることを考え、「こんないいお店が、自分たちの街にあって、うれしいな、ありがたいな、幸せだな」と思っていただくこと。
そして、自分が住む街を好きになってもらうこと。そして、ひとつの活気ある店があることによって、その街が少しでも「元気」になること。私は、そんな、ビジョン、「未来像」をもって、たいやき屋をやっているのです。それは、とりもなおさず、「理想」であり、「理念」です。
この世的な成功の、「偉大なる秘密」を披露すれば、じつは、「お金では買えないものが、いちばんお金になる」ということです。つまり、お金では買えない、どれほどの、「偉大なる理想、気高き理念、すばらしき未来像を、描き抱いているか」という〝 ビジョン ″ こそが、お金を、富を生みだすのです。これを知らねばなりません。
しかしながら、世のほとんどの人は、儲かるとか、儲からないとか、「お金」しか見ていないのです。必要なものは、自分が携わる仕事によって、どのような明るく、すばらしい未来にしてゆきたいかという、「未来像」なのです。未来像とは、すなわち、「理想、理念」です。この、お金では買えない、理想と理念こそが、お金を生むのです。
この世に、未来像を描き、高き理想と理念を抱いて、使命感のごとく、仕事をしている人が、はたしてどのくらいいるでしょうか。冴えない日々の仕事をしている人や、売れないお店、儲からない会社は、尽きるところ、〝 ビジョン ″ がないのです。まさに、〝 その日暮らし ″ をしているだけなのです。
このような、〝 老眼鏡 ″ をかけていては駄目なのです。近視眼的なやり方では、成功の実現は不可能です。もっと、視野を広く、はるか遠く、未来まで見通す、〝 千里眼 ″ を持たねばなりません。
そして、高き理想、気高き理念をもつためには、高き理想と、気高き理念を語れるだけの、「言葉」が、自分の中になくてはならないのです。したがって、高尚で、崇高で、ハイレベルな、「語彙」を、日々、地道に、コツコツとインストールし続けている人間が、結果的に成功を手にできるのです。
「言葉を制する者が、人生を制する」のです。「ローマは一日にして成らず」です。やはり、一朝一夕にはいきません。コツコツと英単語を覚えるかのように、一日5個でも10個でも、昨日まで知らなかった「言葉」を、ひたすら地道に、自分自身にインストールしてゆくことが欠かせないのです。
どうか、この、「成功の偉大なる秘密」を知ってください。「お金では買えないものが、いちばんお金になる」のです。お金では買えない、「哲学、思想、理想、理念」から生みだす、ビジョン、「未来像」こそが、お金を、富を生みだすのです。決め手は、「語彙量」にあるのです。
ですから、たえず、読書をするなり、自分よりも優れた人の話を聴くなり、有料で有名人の講演を聴くなり、無料の動画サイトの、オーディオセミナーを聴くなどして、「勉強ぐせ」をつけて、日々、努力精進していただきたいと思います。
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