● 「30年」の法則。その1 | たいやき社長、書く。

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ビジネス書、自己啓発書の世界で有名な、「1万時間の法則」があります。何の分野でも、1万時間、勉強や訓練をすると、ある程度〝 知っている ″ といえるレベルに到達するという説です。

たとえば、1日24時間のうち、社会人は、1日8時間は「仕事」に時間をあてることになります。そして、8時間は「睡眠」に時間をあてることになります。そうなりますと、残る8時間の間で、「勉強」をする時間をつくらねばなりません。

ですから、勉強をする時間は、一日に、せいぜい2時間、多くても3時間でしょう。すると、「1万時間」勉強をするには、何日かかるのかといえば、ざっと5000日です。5000日とは、約13年間です。したがいまして、人は、最低でも10年勉強して、ようやく〝 スタートライン ″ に立てるということです。「10年間でスタート地点」なのです。もちろん、1日5時間のペースで勉強を継続すれば、3年でスタートラインに立つことも可能ではあります。

ノーベル賞は、取るまでに30年かかるということですが、ノーベル賞を取ると、それこそ、絶縁していたような人や、知らない友人、遠い親戚まで含めて、たくさんの人が寄ってきます。しかし、30年前に、その先生の研究が、海のものと山のものともつかない、五里霧中の状態からつき合い、つき添っている人がいるのです。

10年でスタートラインに立ち、結果が出るのは、トータルで、「30年後」なのです。私が、影響力のある指導者・教育者、そして、人生の成功者になると決めたのは、15年前のことですが、そこから、ただ一人、黙ってついてきたのは、私の秘書(家内)だけです。

たくさんの人から笑われました。「何を夢みたいなことを」とか、「しっかり現実を見ろ」と。いまでも、私の母や、秘書の家族も、「この人は、正気なのだろうか、このままずっと、夢みたいなことを言っているのだろうか」と、じつに不安そうな感じです。

しかし、「10年でスタート地点、結果が出るのは30年後」なのです。「30年の法則」ということです。ひとつの道、ひとつの分野で、頭角をあらわすには、30年先を見据えねばならないのです。

「私は、必ず、成功者になってみせる。それまでは、何もしてあげられないけれども、成功した暁には、あなたが望む、『理想の家』を贈ろう」と約束したのですが、今現在でも、「私は、詐欺にあっているのかしら」と、笑いながらも、一心一途に、私以上に、私のことを信じています。そこが、彼女の〝 器 ″ です。

成功というもの、栄光というものも、30年先を見据えて、努力し続ける覚悟をもった己と、30年先を見据えて、協力し続ける覚悟をもった人間がいて、初めてつかむことができるものなのです。

そして、そのようなパートナーに出逢うという、「才能」も必要なのです。「出逢いとは才能」です。したがって、成功する人間には、やはり〝 小さじ一杯 ″ ほどでも、「才能」は必要であるということが言えると思います。

 
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