こんにちは。毎日何かしらブログを書こう、と意気込んではいたものの、実際は

なかなかできないですね。内容的にも、時間的にもしょぼん


最近読んだ本で思うことがありました本

光の庭  (吉川トリコ)という本です。


簡単に説明すると、

高校時代仲良し5人組は、卒業後それぞれの道を進むけれど、その中の1人が殺人事件の被害者となり、「あの日彼女の誘いを断らなければ」「なぜ彼女は私に電話をしてきたの?」と、悩む。

被害者の彼女だけが、進学も就職もせずという状態だったのだけど、ほかの4人はもう違うステージにいて…。

本の帯では殺人事件の犯人は誰なのかなって思ったのですが、内容は殺人事件の概要ではなく、残りの4人が「彼女をないがしろにしたために、彼女を自暴自棄に走らせ破滅へ追いやったのではないか」という罪悪感、ほかのみんなはどう思ってるの的な。


ちょうど著者の年齢や、登場人物の設定が自分と近いこともあり、高校時代の流行りや言葉、アイテムなども「あるある」と思いながら一気に読みました。


そして「変わって当然、変わらなくてはいけない」のに、それを認めたくなくて「ずっと一緒だよ」「ずっと変わらない関係」を求めてしまった彼女。

自分は変わっていないけど、変わってしまう「かつての」友達を寂しく思ってしまう気持ち。


読んでいて、ズキズキきました。どちらが悪いんじゃない、仕方のないことだってわかっていても、昔を、過去を思うにつけ「置いていかれる」感がすごく伝わってきた。


この春、進学や就職で、これまでの友人関係に「一区切り」となる人も多いと思います。

誰もが同じステージ・価値観で生き続けることはできない。

だけどそれは逃げとか裏切りとは違う。

変わってしまうことで、自分も、相手も責めないでほしい。


「ずっと一緒」から卒業することを、寂しくて、怖くて仕方ないとき、この本をお勧めしますニコニコ