聖書に見るトルコシリーズも残りわずかになってきました、

今回は、引き続きエフェソスを旅したいと思いますが、前回はヨハネ黙示録編でしたので、パウロの伝道の足跡を訪ねます。

エフェソスの遺跡は非常に広く、見どころが多いので、通常の見学では2時間以上になることも多々あります。

歴史や遺跡の詳細は、ガイドブックなどに任せるとして、聖書の観点からエフェソスをご案内しましょう。

 

聖書には「エフェソ」と登場しますが、ここでは「エフェソス」としてご案内していきます。

 

聖書でエフェソスが登場するのは、使徒言行録の18:19が最初で、第2回の伝道旅行のギリシャからの帰路にパウロたち一行が立ち寄ったことが記されています。

 

第2回の伝道は、使徒言行録の16章1節から18章の22節まで書かれていますが、16章の6節に「アジア州で御言葉を語ることを聖霊から禁じられた」とあります。

エフェソスは当時、アジア州の州都でした。

パウロは第2回の伝道の時に、最初からエフェソスに行きたかったことがわかりますが、自分の思いではなく、聖霊に導かれるままにヨーロッパに渡っていきます。

その帰路に願っていたエフェソスにやってきますが、すぐに離れ、第2回の伝道を終えます。

そして、第3回目の伝道で念願かなって、エフェソスにやってきたパウロは、なんと3年もの間エフェソスで伝道します。

 

最初の3か月間は、ユダヤ教の会堂「シナゴーグ」で大胆に論じましたが、ユダヤ人から非難されたため、その後の2年間は、「ティラノの講堂」で伝道したことが19:8~10に書かれています。

 

この「シナゴーグ」と「ティラノの講堂」がどこだったのか・・・

残念ながら発見されておらず、わかっていません。

ただ、エフェソスの町は現在の入り口近くには音楽堂や、アゴラと呼ばれる広場があり、その後、商店街やいくつかの神殿を通ります。

 

そして、前回のトルコ編でもご紹介した、ケルソスの図書館にたどり着きます。

 

関連した施設は同じエリアに作られることが多いことから、おそらくこの辺りに、「シナゴーグ」と「ティラノの講堂」があったと考えられています。

ですので、前回のブログでご案内したユダヤ教の燭台「メノラー」の話をする際に、パウロの伝道の話もします。

 

発掘が進んで、場所が特定されると、その場所でガイドできるので、その日が来ることをエフェソスを訪ねるたびに楽しみにしています。

が、まだまだ先のことになるのでしょうね。

 

このケルソスの図書館の前に、マーブル通りというメインストリートがあり、この通りをまっすぐに大劇場の方向に進んでいくと、大劇場の手前の左側にこんな石があります。

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なんとなく武具を身に着けた兵士に見えます。
ここの前に来ると、いつも話すことがあります。

「ここはエフェソスで、武具のレリーフ。聖書の個所をどこか思い出しませんか?」

と聞くのですが、あるとき、このレリーフの前で、皆さんが集まるのを待っていた時に、「あぁ、神の武具を身に着けよか」とぽつりと言われた方がおられました。

なんとなく兵士っぽいことくらいしかわからないレリーフで、エフェソ信徒への手紙の6章13~17節の

「だから、邪悪な日によく抵抗し、すべてを成し遂げて、しっかりと立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。 立って、真理を帯として腰に締め、正義を胸当てとして着け、 平和の福音を告げる準備を履物としなさい。 なおその上に、信仰を盾として取りなさい。それによって、悪い者の放つ火の矢をことごとく消すことができるのです。 また、救いを兜としてかぶり、霊の剣、すなわち神の言葉を取りなさい。」

が頭に浮かんだのですね。

このレリーフだけで聖句が浮かぶとは!と驚きました。

 

レリーフを進んだところに、大劇場があります。

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24,000人収容できる大劇場ですが、ここで、使徒言行録19章23節から40節に書かれている「事件」が起こりました。

詳しくは聖書をお読みいただきたいと思いますが、この劇場で銀細工職人のデメトリオが「アルテミスは偉い方ビックリマーク」などと騒いでパウロも捕まりそうになる事件が起きました。

しかも群衆が集まり、わめきたて、大多数の者は何のために集まったのかさえ、わからなかったとあります。

 

この大劇場、非常に声が響きます。

下の舞台になっているところで、小さな声で話しても上の方まで聞こえるくらい音響効果抜群です。

こんなところで、わめきたてたら全然声は聞こえなくなってしまいますよね。

 

ある時、ガイドの話を聞いている最中に、外国のあるグループの方々が歌いだしました。

とたんにガイドさんは話をあきらめて、「皆さん、ガイドしても聞こえないので、歌を聞きましょう!」と大きな声で言って、歌を聞いたこともあります。

音響効果のいい大劇場ならではの出来事でした

それにしても皆さん、歌いたがる方は多いのですね。

 

エフェソス篇、まだ続きますので、次回もお楽しみに。