Here Today徹底分析(4) | 音楽研究者 藤野純也のブログ:てるむじか

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ここまで2回にわたって、Here Todayの冒頭部のコード進行を歌詞に関連づけて考察してきました。今後も歌詞と音楽がどのような相互関係の中で展開していくのかを論じるつもりですが、その前に冒頭のC#m7-5の音楽理論上の位置付けを解説しておきましょう。
 

この和音は後続するCM7へのアプローチコード、あるいはCM7の転位和音として解釈することができます。 譜例をご覧ください。C#m7-5のコードと後続するCM7を比較すると、 赤色音符で示した音以外はまったく同じであることに気がつきます。
 

つまり、C#m7-5におけるC#音は CM7のC音が「一時的に」半音上に転位した和音として解釈ができます。 あくまで「一時的」な転位ですから、転位した音は必ず元の位置に戻らなければいけません。それを「解決」と言います。
 

すなわち冒頭の C#m7-5 ->CM7の流れは、 IVの和音の根音の半音上方転位→解決として理解することができます。