【ネタバレ注意】映画Yesterday 感想 | 音楽研究者 藤野純也のブログ:てるむじか

音楽研究者 藤野純也のブログ:てるむじか

音楽学者、アマチュアキーボーディストの藤野純也の総合ブログです。

本投稿には映画Yestetday の重大なネタバレを含みます。






映画Yestetday を鑑賞しました。
ビートルズ讃歌としては疑うことなく100点です。

素晴らしいのはビートルズの「楽曲」のみに注目し、ビートルズのメンバーやエピソードについては「ほとんど」語っていないこと。「ビートルズの曲っていいよね」と再確認し、その想いをスクリーンの中の主人公と共有できること、そこのみにこの映画の価値があると思う。

だけど映画としての評価は残念ながら20点。

登場人物の葛藤や心情を行動に絡めて描ききれていなくてあまりに雑。

例えばラストシーン、自分の楽曲がビートルズの作品であることを告白し、無料で自分の音源を公開することを宣言して観客は熱狂するが、ビートルズを知らない観客は「何言ってんだコイツ?」って感じだろうし観客が「無料公開」という所だけに熱狂してるのであれば、主人公の苦悩はまだ続くはずで、まったく何も解決していない。

部屋にビートルズの曲名を書いた付箋を貼り、発表するたびに剥がしていく場面。その付箋が残り少なくなる場面をみると普通は、ネタが枯渇してきた、どうしよう…という展開になると予想すると思うのだが、実際にはリヴァープール詣でして、思い出した!ヒャッハー となるだけ。

リヴァープール行かせたかっただけかい!

元マネージャーも途中であれだけ葛藤しておきながら、ステージ上のサプライズだけで丸く治るというのはラブコメとしてもあまりに雑。

というのか僕の初見時の感想です。「ビートルズ讃歌としては100点」と初めに言ったように、ビートルズファンなら見ても損はないし楽しめると思う。

でも、ビートルズファン以外にも勧めたいと多くのビートルズファンが言うのは疑問。映画としては20点のこの作品をとてもファン以外には勧める気にはなれない。