案外皆気づいていない?電子書籍の致命的欠点 | 音楽研究者 藤野純也のブログ:てるむじか

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リブログした記事で主張されている電子書籍がもつ5つのアドバンテージについては 僕もその通りだとおもし、確かに僕もその恩恵を受けている。しかしそれでも僕はなお、現状の電子書籍の端末には致命的な欠点があり、それが解決されることのない限り、紙の本にとってかわることがないと思っている。

 

小説や漫画が読書の中心となっているユーザーは意識しないことかもしれないが、本は必ずしも最初のページから最後のページまで連続して一定方向に読まれるわけではないということは重要である。

例えば、ある章を読んでいる時に、確認のために前の章のある一節に戻ることはよくあるし、最初に全体をパラパラと見渡してから特定の章や節をつまみ食いしてから、必要に応じて全体を読むなんてこともざらだ。

 

また過去に読書した本を手に取り、「この本、こんなこと書いてたはずだけど、どこだったかな」と記憶をたよりにパラパラめくって該当箇所を探すこともある。

 

これらの行為はすべて、記憶と、動体視力、そしてパラパラめくる指先の感覚によるもので、「冊子」というインターフェイスならではのものである。一方、シークバー、索引が中心となる電子書籍のインターフェイスではどうしても「体が思うようにうごかない」ストレスが発生し、それが読書、読書に伴う思考の妨げに繋がる。

以上の理由から、私は現状の電子書籍が紙の本にとってかわるとは思えないし、今のままとってかわって欲しくはない。

もちろん、最初に述べたように電子書籍ならではの利点も少なくないので(例えば同じ本を複数の端末で同時に開くことができることも電子書籍の大きな利点であるとおもう)「紙でできることはすべてできる」状態まで電子書籍の閲覧端末が進化すれば、新しい世界が開ける可能性は大いにあるだろう。

 

しかしながら、先に述べたように。現在の電子書籍の端末のインターフェイスは、残念ながらその域にはまだ達していない。