演者であることに自信を持とう。 | 音楽研究者 藤野純也のブログ:てるむじか

音楽研究者 藤野純也のブログ:てるむじか

音楽学者、アマチュアキーボーディストの藤野純也の総合ブログです。

上野御徒町Jam Sessionさんのブログにとても良い記事がアップされていた。

我々のようにアマチュアバンドをやっていると、アマチュアの人達のライブを見る機会は多く、先述のブログで述べられているような、演奏力以前に、ショーとしての完成度の低い内輪ノリのグダグダライブに少なからず立ち会ってきた。

・内輪ノリでステージに緊張感がない
・MCが言い訳っぽくてみっともない
・衣装ぐらい考えようよ

など、ダメ出しをすることはいくらでもできるが、そもそもなぜそのようやグダグダライブをアマチュアの多くがしてしまうのだろうか?

僕が思うに、「演者」になることに対する照れ、あるいは恐れが関係しているんじゃないだろうか?

ショーとはステージ上で繰り広げられる「非日常」を体験し、楽しむ場と言い換えることができる。

しかし、この非日常性は非常に脆く、舞台を隔てた演者とオーディエンスの間に緊張関係が成立していなければ維持できない。照明や衣装等々の演出は、舞台上で演じられる非日常と、客席の日常を明確に区別し、その緊張関係を保つために存在する。

しかし多くのアマチュア・ミュージシャンはステージ上と客席の間の緊張関係に耐えられず、体は舞台に立っていても、心は客席に降りようとする。

その結果が、内輪ノリのグダグダMCだったり、いいかげんな衣装なのである。また、アマチュアにありがちな「いいわけ」じみたMCも「演者」であることを放棄する行為といえよう。

このようにして、ステージと客席の間に本来あるべき緊張関係が崩れ、アマチュアバンドにありがちなグダグダライブが完成するというわけだ。