サブプライム問題以降、
世界的に景気減速感が高まってきたのが1年ほど前。
今年9月のリーマンショックで
一気に国際的優良企業が国際戦略の見直しを迫られていますね。
我々が提供しているレンタル携帯電話サービスは
そのかなりの部分を海外出張ニーズが占めているので
影響は少なからず出始めていると感じます。

実は、過去にも同じようなトレンドを感じたことがあります。
それは2000年のシドニーオリンピックの前後、
IDO(現au)が
普段の携帯がそのままオーストラリアで使える
国際ローミングサービスを始めた時。
当時のIDOさんはオリンピックを見据え
大々的なキャンペーンを展開し、
「日本の携帯は海外で使えない」が「使える」へ。
いよいよ来たか、とかなりの逆風を感じました。

しかしこの時は、この逆風により
“海外でも携帯を使いたい”というニーズが喚起され
この部分のマーケットが広がりました。
IDO以外の携帯を使っていたお客様他
それまで海外で携帯を使っていなかった層からの申込が一気に増え、
そこに積極的に応えていった私達は
この年大きくジャンプアップすることとなりました。

今回もまた逆風です。
しかしここにきて僕は、ベンチャースピリットとは
「追い風だろうが向かい風だろうが、吹いている風に乗ることだ」
「どんな風であれ、その風をチャンスにすることだ」
と感じています。
自ら風を起こすことはなかなか難しくとも
起きた風にうまく乗ることができる、
それがベンチャーの強み。

僕1人でこの会社を始めてここまで17年、
先に述べたIDO以外にも様々な逆風が吹いたが
そのほとんどを追い風に変えてここまできました。
今回の逆風もそうできるはずだしそうせねばならない。

逆風はキツイが、
実は我々ベンチャーにとっては
“風が吹かないこと”が1番つらくて危険なこと。
慢心してしまうし、今のままでいいと思ってしまうから。
風が吹くことで
そのことを気づかせてもらえるという効果もある。
イタリア挙式からの帰国後
何事もなかったかのように普段通り仕事を続けてくれていた
我が社の古株M女史ですが(参照:10月22日付「忠告」)
つい先日
旦那様と彼女、互いの会社の仲間を集めた
結婚披露パーティーが開かれました。
披露パーティー(後ろ姿)
でも入場のテーマは
なぜ「イノキボンバイエ」・・・?!

うちの会社からは、現役メンバーに加え
まだ総勢20人くらいの規模の頃にいた
彼女の教え子のようなOB・OGも多数来てくれており、
僕自身もたくさんの懐かしい顔に会えて嬉しかったです。

カジュアルな立食パーティーでしたが
お決まりのウェディングケーキ入刀とファーストバイトは
しっかり行われてました。
披露パーティー(ファーストバイト)

このパーティーで
M女史伝説がまた塗り替えられはしないかと
本気で心配してましたが
さすがに今回は多少キンチョーしてたのでしょう、
大きく崩れることなく持ちこたえられたようでした。
(本人談)

いつも楽しく笑いのたえないM女史のお酒、
今後もちょくちょくやりたいですね。
もちろん旦那様も
機会があればご一緒に。

それにしても
また今回も言えませんでした、
「ルネッサーンス!」
(早くやらないと旬が終わってしまう・・)
日曜日に
「世界の果てまでイッテQ!」というテレビ番組を見ていて
ふと若い頃の自分を思い出しました。

僕はろくに英語も話せないくせに
学生時代から時々
国内はもとより海外でも
フラフラと旅をしていた。
放浪癖とまではいかないけど
今でいうバックパッカーという感じかな。

色んなスタイルの放浪があると思うけど
僕の場合は目的地を決めないまま出発して
予算がなくなったら終わりというパターン。

いくつもの印象深いエピソードがあるけど
今日はそのうちの1つを書きたいと思います。
ギリシャの片田舎に行き
3F建てくらいで確か1泊2000~3000円程度の
小さなホテルに泊まった時のこと。
そこのロビーで1人コーヒーを飲んでいたら
男の人2人が
「何やってるの?」「何勉強しているの?」などと
しきりに話しかけてきたのだが、
そのうち彼らは急に
「お前は金持ちだ」と言い出した。
「いやいや自分は学生でバイトして金ためて旅してるんだ」と答えたが
彼らは相変わらず「rich」「rich」と言い続けた。
ちょっと怒っているようでもあった。

そのうち、1人が自分の手のひらを僕に見せた。
ひび割れた、荒れた手。
自分達は、1年中朝から晩までオリーブ畑で働いている。
月に数回このホテルでお茶するのが
唯一の贅沢なんだ、と言って。

日本とギリシャの環境の違い、
彼の手を見て腑に落ちる瞬間があった。
このような経験が草の根の国際感覚というヤツなのか。
経験することでようやく見えることもある。

こういう旅のスタイル、無謀といえば無謀だが
それらの経験がなければ今の自分はないだろうなー。
特に海外では、タフにならないと
身動きが取れなくなってしまう。
言葉がしゃべれないならしゃべれないなりに
必死で伝える努力をしなければならないし、
相手が何を言っているか真剣に聞きとろうとしないと
全ての結果は自分に戻ってきてしまう。
世界に出てみて初めて日本が見えるし、
日本人である自分を
その当時のレベルではあるけど
自分なりに確認できたように思う。

今の自分にありえないような思いっきりのジャンプをしてみると、
ストレスも大きいけど違った自分が見えてくる。
自分がやってきた延長線上に目線を置くのでなく
一気にジャンプアップをもくろんでみるのも
おもしろい。
人に迷惑をかけないレベルでね。
我が社では今月から「NO残業DAY」が始まりました。

なぜ「NO残業DAY」なのか?
「会社の支払う残業代を減らすため」「従業員のワークライフバランスのため」
などの理由が挙げられると思うけど
僕が思う一番の目的は『生産性の向上』だな。

例えば、残業2時間含め10時間使ってその日に仕上げていた仕事。
「今日はNO残業DAYだから」と
そのまま定時でやめてしまうと
その仕事はその日に仕上がらず会社としての成果が落ちちゃう。
そうならないよう、
10時間かかっていたものを8時間で終わらせようとしなきゃだと思うのです。

うちの会社も既婚者が増え、最近はちょっとした出産ラッシュ。
皆、家庭に支えられてこその仕事だし、仕事に支えられてこその家庭でしょう。
僕自身、たまに平日に早く帰り
家族と一緒に晩ごはんを食べることができるとやっぱり嬉しいし。

でも、生産性を上げることなくただ労働時間だけを減らしてしまうと
残業代が減っても会社のパフォーマンスは落ち競争力が失われてしまう・・・
それでは元も子もないよね。

ワークライフバランスと会社の業績UPを両立させるため、
この「NO残業DAY」はとてもいい切り口になると考えてます。

目指せ、“毎日がNO残業DAY!”
前回、合同企業説明会について書きましたが
今回はその流れで就活について考えてみました。

「幸せのちから」という映画があります。
これは、ウィル・スミス主演で
ほぼ破産状態となり妻に逃げられた男が
5~6歳の男の子を抱えながら就活をする話。
「幸せのちから」

実話が基になっており
主人公には実在のモデルがいるそうですが、
僕はこの映画を観て
人事に見て欲しいと強く思いました。
  
人には、生きていく中で
最悪な・ドン底な時期が来る時がある。
考えられないような不運や不幸が重なってやってくる時。
「なぜ今なんだ」「なぜ僕なんだ」という・・・
皆さんはそんな経験はありませんか?
この映画は、たまたまそのドン底が
就活と重なった人のお話。

例えば、アパートを追い出された主人公が
子供には恐竜遊びといいながら
2人で地下鉄のトイレで寝るシーン。
誰にでも起こりうることだという思いで
他人事として観ることはできませんでした。

映画はその後サクセスストーリーへと続くのですが、
僕にはその後の話より
それまでのドン底の話が強く印象に残っています。
こんな非日常のような話が
実は日常的に繰り広げられている気がして。

就職は人生の一大事。
僕は長いこと責任者として
ずいぶんたくさんの人(たぶん数千人)と面接してきた。
特にうちの会社の場合は転職組が多いので、
本当に様々な人が色んな思い・事情を抱えながら
面接に臨んできます。
これまでをリセットするために、
今後の光明を求めるために。
採用面接に落ちた・・・
ただその会社と合わなかっただけなのに
自分の人格を否定された気がして
毎日疲れたり自信を失ったりしながらも
また次の会社へ行きエレベーターに乗る人がいる。

採用に関わる人間は
自分達が人の人生を左右するというこの事実に
真摯に向き合うべきだと思う。
人事に限らず、皆さんも
ぜひこの映画をご覧になってみて下さい。