和の世界の舘様は、圧倒的。

見終わってから、しばらく放心状態になった。

ファン以外の人でも、滝沢歌舞伎はすごい、と聞く。

 

2時間弱の間に、あれだけのエンターテインメントを詰め込むとは・・・

それも、一日、2公演の日もある。

 

体も、それぞれ負傷箇所も出てきているだろうけど、そんなことは微塵も感じさせない。魂がほとばしっている。

 

映像なんだけど、本当にその舞台に立って間近で、パフォーマンスしているのかと錯覚するような瞬間が何度もあった。

 

演舞場で見ている観客は、どんな感情になっていたのか。生身の体が奏でる様々な音、いや、音にならない空気感を味わえたなんてうらやましい。

 

みんな素晴らしいのはもちろんの事。ここでは、舘様の事だけ書く。

歌やダンスは、テレビで見られるが、和の舘様は歌舞伎だけ。

 

スノーマンの舘様が、歌舞伎を演じているのとは違う。

本物が、そこに居た。絶対的な存在感、圧倒される感覚。

 

見事というほかない。物凄い。命を削ってSANEMORIを務められた賜物。

 

ひとりひとりの観客を大切に思い、精一杯を届けようとする、愚直な舘様を見ると、自分の生ぬるさを思い知らされる。

 

全身で、振り絞るようにパフォーマンスする姿に、自然と涙が溢れたけど、恥ずかしくはなかった。

 

帰りの電車の中で、舘様の放った力強い眼光が蘇ってきた。明日からの自分に活が入った。確実に。