来年、受験するみなさん!
1年を切りました。
今さら、改めて言うことでは無いかもしれませんが、
1年を切ったということは、とても大きなことです。
来年の中学受験を目指すお子さんの大半は小学4年生くらいから塾での勉強を始めたと思うのですが、
「2年間勉強してきたけど、あと1年もある。長いな〜」
子供はどうしてもそう考えがちだと思います。
なぜなら、子供の1年はとても長いです。
4年生から5年生に上がるまでの1年間、
5年生から6年生に上がるまでの1年間の間に、子供の中ではたくさんことが起きています。
成長もします。
いろんなことも覚えます。
興味も増えます。
親に内緒にしたいこともできます。
勉強に集中しようにも、勉強以外の情報も勝手に頭の中にどんどん入ってきます。
勉強以外にも楽しいことはたくさんある!
今までは、中学受験のための勉強をしてきたと言っても、それなりに遊んでもいたでしょうし、家族でお出かけもしてきたでしょう。
でも、これからは勉強漬けの日々。
わかっていても、実感はまだないはず。
「勉強漬けと言っても、他のことをやる時間は少しくらいはあるよね。全くないってことはないよね。だって他にもやりたいことはたくさんあるし」
そう思いたい年頃ですし。
子供は決して気づきません。
1年という時間がとても短いということを。
気づくのは1年後の今頃です。
「あっという間だった。もっと早い段階からしっかり勉強しておけばよかった。そうしたら第1志望校に届いたかもしれない」
これは1年前のテンちゃんの言葉です。
この言葉を口にする受験生はたくさんいます。
第1志望校に合格できる受験生は3人に一人です。
つまり、3人に二人は、この言葉を口にするのです。
せっかく、中学受験をするのです。
するからには、
「1年前からしっかりやっておいてよかった」
「1年が短いってわかっていたから、ちゃんとできた」
そう言える1年にしたいじゃないですか。
1年を切った。
この「受験まで1年もない」という時間的感覚は、小学生にもわかりやすい期間だと思います。
これまで1年以上あったものが、1年もなくなってしまったのですから、
このタイミングで、
「1年を切った」
と、いうことをしっかり意識してもらう。
まだ1年ある段階で、しっかりと意識してもらって、
「焦るなら今だよ」
今、しっかりと焦ってもらう。
今、中学校のホームページを見ると、今年度の受験状況が続々と発表されています。
難関校は相変わらず倍率が高いです。
人気校は、今年よりも来年の方が確実に偏差値も上がります。
言っても、まだ1年あるので、現段階では誰もが目標にするような学校を目指した方が良いでしょう。
自分の今の偏差値は、とりあえず置いといて、より高い目標を掲げた方が良いでしょう。
そういう学校は、やはり人気も高い。
当然、今の実力のままでは合格できません。
1年を切った段階で、みんな一つギアを上げるでしょう。
ほとんどの受験生が、今このタイミングで「ヨーイドン!」とギアを上げる。
そして、ゴールデンウィーク頃になると、一度、疲れやダレの時期が訪れます。
そこでまた手綱を締め直す。
夏前にまたダレて、夏休みでしっかりやる人とそうでない人の差が大きくできてしまいます。
その差を埋められないまま2学期になってしまったら、ものすごく焦ります。
でも、そこで焦っても、その差はなかなか埋まりません。
「夏を制する者が受験を制す」
の、言葉通りです。
最後の最後、冬休みから直前にかけて最後の追い込みで奇跡的な逆転劇をやってのける受験生もたくさんいますが、それも、これまでをしっかりやってきたからの成果です。
最後は、真面目にしっかり地道に継続して、伸び悩んでも腐らずにやってきた受験生が勝つのです。
直前で焦るのではなく、
今しっかり焦って、しっかり高い大きな目標を立て、まずはそこを目指して、ギアをあげてください。
どこかでスピードが落ちる時期は必ず来るのです。
その時のためにまずはしっかりアップする。
もう皆さんのシーズンは始まっているのです。
これから1年間、一緒に高みを目指しましょう!
最後まで読んでくださってありがとうございました。