中学受験を始める人、中学校に入ってから頑張ろう!と、思っている人に向けて書きたいと思います。
よく言われることですが、
「努力も才能の一つ」
と、いう言葉があります。
いくら頭がよくても、中学受験に向く人と向かない人というのはどうしてもいて、
中学受験に向く人に必要な要素の一つとして、
努力できるかどうか?
が、よく言われます。
とはいえ、中学受験は、その努力が報われるとは限りません。
それでも、努力を続けられる人。
成績が全く伸びなくても、同じ問題を何度も間違え、その都度、一生懸命、努力して解いても間違える。
それでも諦めずに、コツコツと黙々と日々、同じことの繰り返しをできる人。
それが努力できる人です。
その努力を皆が皆、できるわけではありません。
「中学受験したい」
と、子供自ら親に訴えて、早い段階から受験勉強を始めても、それでも、努力できない人はやはりいます。
それでも、
「中学受験はしたい!」
そう訴える子。
それ以前に、
自分の子供が、いざ中学受験を始めるまで、果たしてその努力ができる子なのか?それともできな子なのか?
それも始まってみないと正直、わからないところです。
「うちの子はすごく努力している。大丈夫!」
そう思っていても、それが親の見てる前だけだったり、努力はしていたけれど、夏休みあたりから急にやらなくなったり。
その反対に、全く努力できないと思っていた子や最初は無理やりやらされていた勉強も、いつしか、自分から努力できる子になったり。
そういうことも多々あります。
また、
難関中学校にせっかく合格したのに、
「もう二度とあんなに辛い勉強はしたくない」
と、努力を一切しなくなる子もいます。
おそらく、そのような子は、努力の才能はなかったのかもしれません。
才能はなくても、中学受験が終わるまでは頑張ることができた。
実は、私もそんな子供でした。
努力が大嫌い。
でも、
「受験が終わるまでは・・・」
と、期限付きだったら頑張れる。
でも、それじゃあ長い人生、後々、辛いことばかりになってしまいます。
私立中学は、中学受験以上に勉強を強いられる学校が多いので、一度、その流れに乗れなくなったら大変です。
いくら難関校に入学できても、そこからの努力を怠ってしまったら、落ちていくのは早いです。
「こんなことなら中学受験なんてしなくて、地元の中学校に入っていればよかった」
そういう言葉をよく聞きます。
でも、そういう子は、地元の学校に入っても概ね結果は同じです。
「やっぱり私立ほど環境が良くないから」
別の何か、誰かの責任に転嫁してしまう。
つまり、努力できないのは自分の責任ではないのだと。
そうやって自分に納得してしまう人。
努力できない人は、正直、言い訳が上手です。
言い訳が上手な人はプライドも高い傾向にあります。
そうしている限り、自分のプライドは傷つきませんからね。
でも、そんなプライドは何の役にも立ちません。
だから、
中学受験を機にきちんと努力できる人になってもらうのです。
では、どうすれば、きちんと努力できる人になれるのでしょうか?
まず、
自分のできないことは何か?
と、いうことをしっかり理解し、そんな自分を認めることができること。
単純に、「自分は頭が悪いから、何やっても無駄だよ」
と、いうことが自分を認めるということではありません。
それはただの諦めだし、子供がそう口にする場合は大抵、親が、「お前は頭が悪い」と、言っていることが多いですから。
そうではなくて、
「何を理解できていないのか?」
「何が苦手なのか?」
勉強一つとっても、そういうことはたくさんあると思います。
例えば、その中の一つを、
「できるようになりたい」
と、思える子供なのか?
そして、
「どうすればできるようになるだろう?」
と、考える子供かどうか?
まずは、そこではないでしょうか?
その中のどれだけの数、そこからの「できる体験」をしたか?
この数が多ければ多いほど、
「努力すればできるようになるんだ」
と、思える人になるのだと思います。
そういう体験をするためには、やはり親のサポートは必要なのです。
できれば早いほうがいい。
では逆に、ある程度、年齢を過ぎた人は努力できる人になれないのか?
そんなことはありません。
私は、25歳になってから、初めて努力をするようになりました。
それまでは、はっきり言って、期限付き努力しかしてきませんでした。
つまり、何をやっても長続きしないのです。
だから、就職しても2年しかサラリーマンができませんでした。
25才からフリーの報道記者として活動すると決めた時は、そうしたくて決めたわけでもなくて、ある意味、成り行きでした。
でも、フリーなので、新人記者なんて名前も誰も知らないし、仕事もくれない。
そうなると、食べていけない。
だから、なりふり構わずできることをするしかなくなりました。
プライドも何もありません。
記者ですから、仕事を振られても知識のないことは何も書けません。
知ったかぶりはダメです。
書けるふりをしてもダメです。
仕事ができるふりをしてもダメです。
全部、バレバレです。
サラリーマン時代だったらなんとなくごまかせたことも全てバレます。
だから、
一番、大切にしたことは、
「できないこと、わからないことは、とことんわかる人から教えてもらう」
という姿勢でした。
「分かったフリだけはするな」
「わからなかったら何度でも人に聞け!」
先輩からよく言われた言葉です。
子供は小さい頃、わからないことはなんでも親に聞いてきますよね。
でも、親は面倒臭くなって、
「あとでね」
とか、
「うん。そうそう。その通りだよ」
とか、適当な相槌を打ちますよね。
それを繰り返された子供は、
「聞いても教えてもらえない」
と、思います。
当然です。
そこで、
「だったら自分で調べよう」
そう思える子供は、最初から努力できる子供ですが、
ほとんどの子供はそうではありません。
調べ方もわからない子供がほとんどです。
わからないまま時が過ぎれば、いずれ忘れます。
その繰り返しが、努力をしない子供を生むのです。
そして、気がつけば、努力しない自分ができている。
もし、そのことに気づくことができたなら、今からでも遅くない。
疑問を持ったら、まずは聞く人になれば良いのです。
そして、中学受験は、聞けば教えてくれる人が周りにたくさんいるのですから。
聞けば教えてくれます。
聞いたことを実践できなければ意味がありませんが、まずは聞く。
そして、きちんと聞く耳を持つ。
聞く耳を持つということは、人から教わったことをきちんと実践するということです。
まずはそこからです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。