オックスホールディングス株式会社が、MSワラントを発行するようです。
<概要>
名称 第15回~第24回新株予約権
資金調達額 2,780百万円
割当先 新日本投資事業有限責任組合
新株予約権の総数 30個
→ 当初の行使価額における潜在株式数1,072,577株増(現在620,624株)
→ 下限行使価額における潜在株式数2,144,388株増
潜在株式の比率 172.82%~345.52%
行使価格の修正
① 割当日から6ヶ月の間に1回のみ、取締役会が行使価格修正を決定。→ 株価の1ヶ月間の平均値の90%に修正。
② ①の以後、6ヶ月に一度その時の株価の平均値の90%に修正。
当初の行使価額 2,797円
行使価額の下限 1,399円
資金使途
① 設備投資(システム設備投資) 180百万円
② 運転資金 1,885百万円
③ 運用資金(主として医療・美容分野への投融資) 700百万円
④ 予備資金 15百万円
時価総額1,899百万円のオックスホールディングスが、約30億円の資金調達です。同日付で、大幅な業績の下方修正も発表していますから、会社としては、純資産確保となります。さすがにこれだけ資金調達できれば財務内容は安定しますね。新規事業で業容拡大して、ぜひとも既存株主が納得するような経営をしてもらいたいものです。
ファイナンス・スキームですが、新株予約権の行使価格の修正条項もあり、リアルタイムではないとはいえ、10%ディスカウントで株式を取得できる構図ですので、新日本投資事業有限責任組合は、ほぼ確実に儲けることができます。新日本投資事業有限責任組合という投資事業組合が開示資料には出ていますが、投資事業組合に出資するメンバーは謎です。出資者はほぼ確実に儲けられて羨ましいですね。