鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。 だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。 これは”古書と秘密”の物語。
・・・裏表紙より
<スケール>
・静かな時間:★★★★★
・片想い:★★★★
・鎌倉:★★★★★
<見どころ>
表紙から連想される黒髪・ロング・ストレートの彼女が何故そんなにも本を知っていられるのか。五浦君の気持ちはどうなってしまうのか・・・ハラハラも、ドキドキもしないけど、気になっていきます。こうした長編の書き方が気に入って、いくつか作家さん「三上延」さんの過去作を読んでみました。どれもなかなか良い出来でした。本作品で一気に花開いた印象です。
<挿絵>
越島はぐさん。目を閉じたヒロインの表情が素晴らしいです。
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