ある休みの日の朝、
太陽の日差しに包まれて目が覚めた。
目を開けて、最初に目に入ったのは、
観音様。
その荘厳さに
私は驚いて圧倒された。
時が止まったかのように、
身動きが取れないまま、観音様を見つめて、
なんとも言えない極上な、初めての感覚だった。
次の瞬間、観音様だと思ってみていたのは、
カーテンでできた影と大きな窓から差し込んだ太陽の日差しの陰陽が形どった目の錯覚、白い室内の壁に映った単なるぼやけた影絵であることが分かった。
あ、なんだ、カーテンの影か。
信じている物は見える。
昨晩見たインターネットのサイトに金色に輝く観音様の写真があったから、
それが印象的だったんだね。
あの荘厳に包まれて圧倒された感覚は本物。
影絵で仮想現実を味わいました。