矯正をはじめて3ヶ月が発ち、最初のころの違和感を持っていたが今は慣れてしまっていること。それは矯正器具に予想以上に唾液がたまるということである。あまりこのことについて書いている人がいないが私だけだろうか。
矯正の器具をつけてから、唾液の量が増えた気がする。異物があると口の中を潤す生理現象があるのかよくわからないが、とにかく矯正をはじめてからブラケットにたまる唾液が気になってしょうがない。
はじめのころは、くちびるをぎゅっとすぼませてブラケットに溜まった唾液を舌の上あたりに集め、ごくりと飲み込んでいた。矯正をしていると口臭がきつくなるというが、唾液がブラケットに溜まるのも原因ではないだろうか。そんなツバをごくっとやる行為も3ヶ月もすると無意識に行うようになっている。それが一人のときや家でならいいのだが、もはや無意識の行為のため場所や時間を選ばない。
私の部署はWeb関係と言うこともあり、とにかく静かである。各人が黙々と作業を行っているため、会話もほとんどない。あまりに静か過ぎて孤独感が増し、次の契約更新を迷っているぐらいである(現在派遣社員)。さてそんなオーラルコミュニケーションもほとんど無い職場でパソコンに向かい、キーボードをたたいていると、突如として「チュルッ」と奇妙な音がフロアに響いた。
一瞬その場にいたすべての人の動きがとまったように思える。
私も「なに?今のは?」と思ってしまうぐらいの不可思議な音で、例えるなら、まるでねずみの鳴き声のようだ。しかしその0・1秒後ぐらいにその音が自分のくちびるから出たことに気がつく。うわわっ、やばい、私のくちからこんな音だしちゃっているよ。じわーっと汗がでてくる。すぐにその場を逃げ出したくなるが、まわりの人たちの「何も聞こえてないフリ」をして作業に戻っているので、同調してそのまま何もないフリをする。「違うんです。これは矯正の器具のせいで。仕方ないんです」といいわけをしたい気持ちになっているけれどそんなことは当然やらない。
この「チュルッ」が一度ではなく、二度もあったのでさすがにもうごまかしようもない。というか最初からバレてるけど。
子供のころ、ピアノの先生(高齢)が隣に座っていて、私がピアノを弾いているとよく口から同じような音を発していた。チュル、チュルチュル、チュルリッ。先生がなぜそんな音をたてるのかわからなかったが(矯正もしてなかったし、可能性としては入れ歯に唾液がたまるのだろうか?)、でもなんだかすごく汚らしくて嫌だった。それをまさか自分がするとは・・・。
やはり契約更新はしないでおこう。