プア充 ―高収入は、要らない― (ハヤカワ・ノンフィクション)/早川書房
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という本を読んだ。

お金は追い求めてしまうほど疲弊する。

仕事はハードになるし、拘束時間は伸びるし、自由時間は減る。

余裕がなくなるから、無駄遣いも不要な出費も増える。

(ストレス買いとか無駄なタクシーとか)


稼いで欲しかったものを手にいれてもより良いもの、別のものが欲しくなる。

これをつづけたところで幸せにはなれない。

次々手に入れても結局、いつまでたっても満たされない。


現代人は見えない(そして存在しないかもしれない)事態・不安に向けて

無駄な準備をし続けていると言えるのではないだろうか?


だから、足るを知って、仕事に対して、変にやりがいなどを求めず、

仕事はお金を稼ぐためのことであると割り切り、比較的どこでも

採用してもらいやすい年収の範囲内で生きることを考えて、

仕事に関しては淡々と。プライベートも禁欲的に生きて、

楽しみの際にパーっと使うような祭りのようなイベントを設けて、

これに向けて生きるようになれば充実した人生が過ごせるのでは?


という内容の提言だ。


そもそも将来が不安で貯蓄が必要なんて言うこと自体が幻想だ。

と説く。


借金やらローンで身を持ち崩した人はいても貯金がなくて行き詰った

人はいないとまで言う。


プア充がいいかは別として、目線を下げた生活をして、足るを知り、

毎日を楽しく過ごすのは変に頑張るよりもよっぽど利口なことだと思う。

程度はありそうだけど。