俳優・ワークショップリーダー・ドラマケーションファシリテーター
豊田「私、こんちゃん大好きなんですけど(笑)。」
豊田「メールにも書かせていただいたんですが、会ってて楽しいとか、この人絶対人を惹き付けるものを持ってるって思う人に、話を聞きたいって思ってて、実現したんですが。
今田さん「そのとおりですよ、一人一人を元気にしたいと思うの。
ワークショップをしようと思ったのは、演劇手法はいろんなジャンルにでも適応できる優れたものだって、解ったからなんです。そして、自分が今までやったことを他の人にも伝えていきたいという思いからですね。
人を元気にさせることっていうのは、もともと私の中にあったらしくて、「こんちゃんを見てると元気になる」とか、「元気になる講演をしてください」という仕事が来るんですよ、ありがたいことに。本人はそんな事思ってなかったんだけど、周りから見るとそうらしくて。
で、このワークショップは自分も楽しいし、やっている人も楽しくなるんですよ。
ワークショップをやっている時だけではなく、日常生活や仕事の時も役立ってもらえたら嬉しいな、ってね。それは演劇人だけでなく、人間であればみんな楽しく元気であってくれればいいなって。
あのね、講座やセミナーはたくさんあるけど、大変失礼なんだけど、その講師が本気で一人一人に向き合う講座って少ないような気がするんですよね、そんなにたくさんのセミナーに行っているわけではないですけど。私はそうじゃないワークショップを目指しているんですけどね。
一人一人を見ていくためには、もちろん100人くらいもやるんだけれども、20人くらいが丁度良くて、(そのくらいの人数の方が一人一人の)顔が見えるでしょ?ワークショップをやっている最中、私の頭の中とかカラダ中が、現場でめまぐるしく回っているんですよ。「この人どうやったら笑うかな?」とか「この人、笑っているけど、(笑っていない)ほかの人たちをどうさせたらいいかな?」とか。注意するわけではなく、自分の身振りとか肌感覚とかで、ワークショップ全体がひとつの空気になるように導いていたりするんですよ。
それはとても大変なエネルギーを使うのだけど、とっても楽しいのね。1回ワークショップをすると、げっそりするほど疲れるんだけど、それはとても充実した疲れなんです。」
豊田「私も参加してて、すごく気配りを感じたもん。」
今田さん「私のワークショップは、『無理をしない!』のがひとつのルールなんですけどね。疲れたら休んでくださいって言っているんですけど、それでもみんな休まずにやっちゃうんですよ。けど、その中では無理してやっている人や楽しそうに見えない人がいたら、それをすばやく察知して、どうしたらいいのかな、どうやったらこの人は自然と笑顔を出すのだろう?って。私の頭やカラダの中や皮膚や細胞のセンサーが(笑)グルグルと回っていて、瞬間瞬間その場で考え、サジェスチョンをし、引っ張ったり伸ばしたりしながら、その人を緩めていって全体の空気をやりながら作っているの(笑)。そのくらいエネルギーを使うんだけど、やってて全然嫌じゃないし、参加してくれた人が喜んでくれて、帰りにニコニコして何か気づきを持って帰ってくれたら良かった~♪って素直に嬉しいの。
でも1回体験したからって、明日からすごくニコニコした人間になれるかっていうと、なれる人もいれば、そうでない人もいる。それはそれでいいんですよ。人はそれぞれ違うわけですからね。徐々になりたい自分になっていけばいいし。
とにかく笑うとすごく気持ちいいでしょう?まずそれを体感してほしい。大きい声で笑ったら、あなたはどうだったの?どんな感じがしたの?アタマは?カラダは?軽いの?重いの?それともどんな感じ?その感じ方、感覚を認め、知って欲しいんですよ。
それから、それであなたはどっちを選びたいの?例えば、笑っている自分と、笑っていない自分と・・・。今、どっちになりたいのか。どっちの人でありたいのか。他人のことをかまってあげることは大切なことなんだと思うんだけど、まず、自分が楽しく健康でないとね。カラダの声をちゃんと聴ける自分でいたら、病気は少なくなるかもしれませんよね。
毎回毎回ね、いろんな現場でいろんな人がいるから、雰囲気も1回1回違いますよ。」
豊田「そうですね、参加する人の気持ちでワークショップの雰囲気が違う。」
今田さん「そう、そう、気持ちってある。雰囲気が重たいところから入っていくこともあるし、それをいかに無邪気に自然に笑わせるには?ということをしょっちゅう考えている(笑)。
タイトルがね、「瞬発力や表現力のアップ」とかありますよ、「リーダーシップを発揮しよう!」とかね。タイトルの部分だけではなくて、この演劇手法のワークショップは、表現力やコミュニケーション力やリーダーシップ発揮とか、人間が生きていく上で必要な「人間力」っていうかな、「生きていく力」みたいなのが養えるんですよ。でも、その人がどのくらいに感じるかっていうのは、人によって違うんです。
さっきも言いましたけど、明日から何かが変わってくる人もいれば、ボディブローのようにじわじわっとくる人もいるんですよ。その人が、いつのまにか人の顔みてちゃんとしゃべったり、何か出来るようになったことが、私の知らないところで変わっていいと思うんです。いつの間にか知らないうちに『出来ちゃってた!』でいい。そういうものなのね、このワークショップって。
見返りを求めないっていうか、私には見返りを求めようがないっていうか・・・。
それと、私からどんどん盗んでもらっても全然OK!
何が必要かというと、その人が存在するその場で元気で楽しくいられること、やる気が出ること。人生お一人様1回しかありませんものね(笑)。カラダも心も健康であれば、日常生活も仕事も楽しく出来ると思うんですよ。精神的にも肉体的にも健康であって欲しいと願うのが、このワークショップなんです。
豊田「私もすごく楽しかった♪なんて言うのかな、言葉でうまく言えないんだけど。」
今田さん「そうなのよ、言葉でうまく言えないのよ、このワークショップは体感してもらうしかないの(笑)。」
豊田「あなたが楽しければ、私も楽しい!っていうのが、こんちゃんから伝わってきた。力がすっと抜ける感じがして・・・。
例えば、失敗しても許してくれると思えるような人と一緒だと、身構えなくていいなと思うけど、そんな感じ。そういう自分は大好きなんだけど、そうでない自分は、つまらないことでカチン!ときたりする。どうも、心に鎧を着ている感じで・・・。でもそれを脱いでいいんだよって言われてる感じで。」
今田さん「そう受け取ってもらって嬉しい!『足りないものを加えましょう』ではなくて、『もともと持っているものを再発見しましょう!』ってやっている。だって、みんな素敵なものを持っていて、その部分を使わなかったり、忘れていたり、使い方がわからなかったりしているだけで、自分の中に持っていることを再発見することによって、なんだ、私ってコレでよかったんだ、私大好き!って思って欲しい。何故かっていうと、そうなると、ホントに元気になれるわけ。自分のことを愛すると、人にも優しくなれる。もし、自分を愛してなくて、病気でボロボロで、そんな状況の時に、人のために何かしてあげたいとは、ほとんどの人は思えないと思うの。中には出来る人もいるとは思いますけど。
心が豊かじゃないと思いやりって持てないですよ。まず、自分のことを大切にしようって。『利己主義』じゃなくて『自分主義』っていうかな。
私は「今日のこの2時間は、自分のこと大切にしよう!」って言うんだけど。まず、カラダを動かすでしょ?行動してみないと、本当に解ったってことにはならないと思うのね。ます、考えないで(解ろうとしないで)行動してみる、やってみる。アタマで考えるってね、例えば「このリンゴ美味しそうだな~」って思うこと。本当に美味しいかどうかは、行動(食べる)して始めて解りますよね。
豊田「参加者がやってみるから、伝わるエネルギーも大きいんだと思う。講師が自分から発信するだけのセミナーだったら、こんなに参加者には伝わらないんだと思う。」
今田さん「参加者さんと一緒に、(エネルギーを)出したりもらったりしているんですよ。『楽しかったわ』と言われると、『それはあなたたちのおかげです』って言ってるの。それは演劇も同じ。お客さんがいいと、本当にいい舞台になる。役者もスタッフもお客様も全体がひとつになるんですよ。これって、ほんとコトバでは表せないですよ。
私ね、いろんなことをやっていますねって言われることがあるんですけど、すべては演劇の延長線上なんです。だから、役者をやっていなかったら、多分ワークショップリーダーもナレーターも講師も司会もやっていないだろうと思いますよ。
私ね、人間がアナログだから、大切なことやちょっとおかしいなって感じた時は、メールとかだけじゃなく、ちゃんと会うか、直接本人に電話して確認するの。
最近ね、目の前に見えることだけで判断するんではなくて、自然に任せることを学習している最中なんですよ。自然に身をまかすと、見えないことでも見えてくるっていうのかな、そういうことで判断できるようになってきて、そうするとどうなるかっていうと、自分がラクな状態で仕事ができ易くなるの。例えば、100万円の仕事があったとするでしょ?モチロン、100万欲しい!って思うのよ(笑)、でもね、何かが違うなっていう、経験値からくる直感みたいなものがあったりすると、『この仕事って、ギャラはいいけどうまく回っていきそうもないかも』っていうのが、感覚的にわかったりして、そういう時は、潔くパーって手放せるようになった。もっと私にあった仕事が回ってくるから大丈夫って思うようになってきたんですよ。まあ、選んでも選ばなくてもどっちでもいいんですけどね。ただ、自分が自分で生き易い方を感覚で解るようになってきたとでもいうんでしょうかね。」
豊田「その時その時の、ご縁もあるんでしょうね。」
今田さん「うん、ご縁もありますよ。でも、それを無理してやった時、自分がどんな状態になるのか解っちゃっているからね。今回は、違うかも、ってね。
にっこり笑って、『またご縁があればよろしくお願いします』って言えるようになったのは、演劇や演劇手法のワークショップをやってきたおかげなんですよ、本当に。金額とかだけでなくてね、目の前のこの人が私のことを理解しようとしてくれて、私も理解しようとして、じゃあ手をつなごうって、やってみましょうよ、ってね。無理をすればひずみがでたり、良いご縁にはつながらないな、と感覚的に解るようになってきましたね。」
豊田「本当にそうですね。人と人のつながりがないと、お互いに一緒になにかしようとしても、いいものって絶対生まれないと思うんですよ。お金で決めてしまったり、単なる書面上の契約だったりすると、例えば、お互いに良くなりましょうとか、一緒に山形を盛り上げていきましょうとか、何か一緒に目指すものが無いと、出てきたものはそれなりのものしか出ないし、継続もしていかないし、つながっていかないと思うんです。それは、会社の業務でも、社外のネットワーク活動で無償でやっていることでも、同じと感じるんです。こんちゃんも、そういうことは感じていろんなことをやっているんだと思うんですよ。」
今田さん「私、あんまり器用じゃないから、役者やってるんだと思うのね(笑)。役者やっていると、っていうか、私という人間は、他人とずっと一緒にいたいって思うわけでもないところがあって、なのに寂しがりやなんですけどね(笑)。
長所が短所で、短所が長所みたいなんですよ(笑)。でもそれでいいじゃない、そういう私が好きだもの、って言えるようになってきた(笑)。
自分が今、元気で健康であるし、ありがたいことに好きなことをずっとやってきたし、幸せですよね。自分の中のもう一人の自分がいて、『やりたい!』っていうから、『そう』と言ってやってきただけで、それだけで、役者業30年。そういうのを『信念』って言うのよ、ってこの間教えられた(笑)。
なんで山形に戻ってきて、それをやるのか?こんな役者の需要の一番無いところでやっているのかしら?ってたまーに考えるんだけど、私の中のもう一人の私が『やる』っていうから、『そう、やるのね』ってだけ(笑)」
豊田「それって、勇気なんだと思う。私も、今もこんちゃんのインタビューをはじめに、コレ(素敵女子インタビュー)をやろうって思ってやり始めて、走り出したんだけど、お金になるようなことではないんだけど、自分がやりたい!楽しい!って思ったら、その思いだけでやっちゃう!やれば何かいいものが生まれるなって思うからやっちゃうんですよね。普通の人って、やりたい!って思っても、お金にならないとか、時間がないとか、何かの規制を自分で決めてしまって、やりたいことを自分で封印しちゃってるんだと思う。」
今田さん「でもみんな、やりたいこと趣味でやってるんじゃないの?どうなのかな~?でもお金がないと生活できない世の中だものね~。夢だけでは食べていけない!(笑)」
コミュニケーションって言っても、今は違うものを認め合うのがコミュニケート。『あ、〇〇さんの考えはこういうのね、でも私はこう思うわ』っていう人間関係づくりが必要。いいとか悪いとか措いておいて。
関わり合うことが信頼関係を生むから、演劇はなんにでも応用できるわけですよ。演劇手法を使用するってことは、日本の未来を作ってると思うのよ。」
豊田「すごく想いが伝わってきますね。共感できます♪」
今田さん「とにかく、個人個人が元気だと、会社だって社会だって元気になる!」
豊田「やっぱり、人のためにやっていることは、最初にうわーって盛り上がったりはしないと思うけど、絶対、人から求められてることだと思うから、続きますよね。
今田さん「まずお金ありきだと、止まる。面白いことに。それが素直に無心にやってると、繋がる。」
2.必要なことは必要な時にやってくる♪
豊田「ところで、こんちゃんのワクワクってなーに?ワークショップやってる時や、こんちゃんの毎日がワクワクなんだろうけど。」
今田さん「うーん・・・。ワクワクって、何って・・・。
例えば、親戚とかからリンゴとかもらったら、すぐに、早く、おすそわけしたい!って思う。新鮮なうちに渡したいっていうか・・・ムズムズするっていうか・・・、こういうワクワクじゃスケールが小さい?(笑)」
豊田「それって、新鮮なものを新鮮なうちに人におすそわけして、喜んでもらいたいって?」
今田さん「うーん、ワクワクって・・・。話が横道にそれちゃうけどね、私ね、有言実行じゃなくて、無言実行な方なんですよ。なんかね、言ってしまうと終わってしまうような気がするの・・・。
発することによって、いいこともあるけど、ねたみそねみのエネルギーも来たりするわけですよ。ネガティブエネルギーを感じやすくって、それをまともに受けちゃって、やることをきちんと固めてから発表しないと潰れてしまいそうになるの。それは、団体や組織を作ってなくて、一匹オオカミで生きているからかもしれないんだけどね。
モチベーション下がったら終わりだから、役者は。『役者殺すに刃物は要らぬ』ってね。自分にプレッシャーを与えたくないのよね、弱いから(笑)。」
豊田「私は言っちゃいますね。」
今田さん「最近は言っちゃったりするけどね、やるよ!って。でもワクワクドキドキ半々。」
豊田「言うと、絶対応援してくれるってありますよね。」
今田さん「そうね、ありがたいよね~。でも有言実行も、無言実行も、両方場合や状況によって使い分ける。
あのね、ねたみそねみってあるけど、そんなのを寄せ付けない自分になろうって、精神力を鍛えようって。あと、敵をも味方にしようって。日々精進してます。
私ね、なりたい自分がはっきりしないの。」
豊田「なんで?」
今田さん「今が幸せだから。叶っちゃってるからかな~(笑)。たぶん、ビジュアル型じゃないってだね。『やりたい!』って思うと、ほかのものほったらかして、すぐ行動しちゃうんですよ。
今の仕事は小学生の時からの夢でしたからね。中学校の時には勝手に書類出して東京にオーディション行ってましたからね~。もう夢が叶ってるんですよ。それに気づいたら好きなことしかやってないし、好きなことしか続かないし(笑)。
世の中には、苦労してない人なんていないよね、悩みがない人もいないし、何かしら状況違うだけで苦労や悩みありますね。」
豊田「悩んでも上手にそう見せてない人もいるし、『私、大変なの!』っていつも言ってる人もいるし、どっちが周りを幸せにできるかって言うと、つらくてもなんとか表に出さずに頑張ってる人だと思う。」
今田さん「FOXEYの前田義子さんの本に書いてあったんだけど、成功してる人とか、うまくいってる人って、うまくいってない時も、もちろんあるんだけど、うまくいっている時にだけ周りに言いふらしているらしいのね。だから『成功してる人なんだ!』って思われるんだって。
終わったことなんて、くよくよしても仕方ないし、今生きてるし、そうだなって、やっと思えるようになったかな。」
豊田「それってスゴイと思う!上がってってるんですよね。」
今田さん「下がったから、悩んだから(笑)。
悩みや下がったところに幸せはないでしょ?でも、悩みのあとに成長がきますよね。経験上そうでした(笑)。だから、悩みや苦しみはしたくないけど、成長するためには必要ですよね。それに、その人に必要な悩みしかこないじゃない?自分は今、どっちを選択するか。もし、ラクな方選択したら、何年か後にどっときて、あれ?これって前と状況が似てる?みたいな。」
豊田「それ、すごくわかる!」
今田さん「やっぱりその時、その年にならないと、解らないようにできてるんですよね。」
豊田「必要なものが必要な時にやってきますね。」
今田さん「やっとこの年になってその苦労の意味が解ってきて、うまい話もないし、苦労が無い人もいないっていうのも解ってきた。悪いことや辛いことが起こると、そこから何が学べるんだろうって考えるようになりましたよ。それで必死に悩み苦しんだりしたことが、こういうことだったのね~って、解るようにできているんですよ。
そういう時間は必要。1から100まで一気には行けないって。1、2、3、4って階段があるから上がって行ける。1から三段跳びだったら、転んだりするんだよね、きっと。
水前寺清子さんのさ、3歩進んで2歩下がるっていう歌は、スゴイなー!って数年前から歌の意味が解ってきてね、人生はワンツーパンチだよ!この歌スゴイよね!ちゃんと進んでいるんですよ、2歩下がるけど、ちゃんと進んでいるの。本当に人生応援歌だよね。」
豊田「そう考えると、『夢は叶う』って、アリますよね。」
今田さん「さきほども、ちらっと言いましたけど、夢は叶うほうなんですよ、私は。というか、夢というより、『やりたい!』って言い方が私にはあっているんですけど。
いわゆる、有名になりたいとかっていうんじゃないんですよ。若い頃は『有名になりたい!』って思ったけど、それに有名になった方がお客さん(公演)は入ってくれるから、有名になって方がいいんだけど、それが目的ではないみたい。「みたい」って言うのは、自然に身を任せる話をしましたけど、そういう流れに任せると、感じるのね。『あ~ワタシの行きたいところってそうじゃないんだな~』って、じゃあ、どこなんだろうと考えるとね、今までの経緯だったり、経験だったりしたことなんかを鑑みると、何もないところを開拓するような・・・感じなのかな~?
キーワードはね、感動なんだなっていうのはわかるの。
ひとり芝居で『感動』させ、ワークショップで『感動』できる人、させられる人を育てているんじゃないかってね。ま、元気にするとか、笑わせるとか、そういう人が増えるとうれしくて。笑顔や拍手が見返りだったり。それで生きているみたいね。笑顔や拍手で、めちゃくちゃ幸せになるのよ。
うれしいことも、辛いことも全部感謝で、辛いことであっても『そ~か、そこまでしないと私って気づかないから』こういう状況を見せられてるんだな~って解り始めたら、『感謝』するってことの本当の意味が解り始めたみたい。」
今田さん「笑っている人のところに人は寄っていきますよね。あったかいとか、面白そうとか、幸せそうとか、っていうところに人は寄っていく。で、人が寄っていくところにお金は寄っていくわけですよ(笑)。
インのカラダになると硬くて、怖そうになるから、人は寄っていかない、ってワークショップで言ってるけど、アウトにしておくと、リラックスするから楽しそう~って寄ってくるでしょ?だから、あなたはどっちになりたいの?って言うのね。私は笑顔を選んでいる人でいたい。どっちでもいいんですよ、でも、私は楽しい方やウキウキする方、笑顔がある方を選びたい。」
豊田「最近の私にもイタイことなので、気をつけます(笑)。ありがとうございます♪」
今田さん「私のモットーはね、頑張らないで頑張る。そしたらね、ある人が、頑張るもんだって。
自分の力を知っているから言うんですけど、頑張ると力が入って力むでしょ?そうじゃなくて、平常心で頑張るっていうのが、頑張らないで頑張るっていうこと。これ私流。」
豊田「いかに平常心を持つかっていうことですよね。」
今田さん「テンションを上げるとかじゃなくて、いかに気持ちよくいられるか、気持ちよく在る状態をつくること、それが難しいんだけどね。(自分に)起こっていること全てを通して『表現する』っていうのが、(私の)お役目なんだなって思う、最近。」
3.2011年のステキなこと♪
豊田「それから、2011年にこういうことをやっていこうっていうのは?」
今田さん「東京の芝居仲間が動いてくれているんですけど、7月17日に東京の下赤塚のライブハウス「ソナンタ」で、『今田裕美子の語り劇の夕べ~ささゆり VOl.1』をやるんです。」
豊田「『ささゆり』っていうのは、どういう意味なんですか?」
今田さん「『ささゆり』って、私の誕生花なんですよ。このことも仲間が調べてくれて、意味は『希少』『まれ』『めったにない』っていうこと。その音が良いってことと、私のやっていることが希少じゃないですか。俳優業を山形でやっているっていうことがね。それでタイトルに決まったんですよ。」
豊田「それはすごく楽しみですね♪」
今田さん「山形公演も考えていますので、観に来て下さいね♪」
豊田「私がやれることがあったら、やらせて下さいね♪」
今田さん「うわ~嬉しい!ありがとうございます。」
豊田「こちらこそ、今日はありがとうございました!」
4.こんちゃんのインタビューを終えて
大好きなこんちゃんを最初にインタビューできて、本当にうれしかったし、とても学ばさせていただきました。いろいろ考えることが多かった時期というか、まさに「お知らせ」としての悩みが来てた時だったので、こんちゃんの一言一言がとても染み渡りました。
それからは、何かあると「笑顔の自分とそうでない自分、どっちを選ぶの?」と自分に聞くようにしています。
快くインタビューを引き受けてくださり、素晴らしい話を、情熱的に熱く語ってくれました。本当にこんちゃんと出会えて嬉しく思っています。これからも長いおつきあいになると思いますが、お互い70歳くらいになった時、って考えると、かなりワクワクです♪
2010年12月8日 山形まなび館にて