トムジョーンズの思い出のグリーングラス
緑の芝生の我が家を遠いところから思い出している人の歌です。出だしは、汽車に乗って故郷の駅に降りたときから、なつかしい人が迎えに来てくれている情景が浮かびます。
そのあと、昔の緑の芝生の我が家を思い出し、ペンキのはげた家とか、子供の頃に登った樫木とか、
なつかしいイメージに浸っているときに、目が覚めたのです。そこは牢獄でした。
今日は、これから、処刑台に行くのです。なんと悲しいことでしょうか。
次に思うのです。私は故郷のあのふるさとの木の下に埋葬され、そこへ父や母、そしてメアリーたちが悲しんできてくれるだろうと。
本当に泣けてきます。しかし、いい歌ですね。
思い出
我が家にも青い緑の芝生の庭があった。子供の頃にその芝生の上に寝転がって夏の青い空を眺めていたものだ。真っ白い雲が沸き上がっていた。雲がゆっくりと流れてゆくのを見るのもいいものだ。時間がゆったりと流れてゆくのはいいものだ。いい時間だったとなつかしい。
あの芝生も今はない。弟が事業に手を出し、人手に渡ってしまった。今はマンションが建っている。あの頃の緑の芝生は心の中に残っている。芝刈りも私の役目だった。夏の日の芝のにおいもはっきりと覚えている。ムッとしたいい匂いだった。