先週の日経平均は反騰。

前週末の米雇用統計が好調だったことから反騰のスタート。

月曜火曜と値を保ちましたが、水曜日以降下落に転じました。

週末金曜日はSQでしたが、清算値が前日シカゴの日経平均先物から220円下の水準で決まるなど波乱含みとなり、日中には週の最安値となる15251円の安値をつける場面もありましたがそこからは反騰。15400円台での終了となりました。

週末の終値同士を比べると反騰ですが、週の値幅は前週の値幅帯の中に納まっており、方向感無くもみ合いに終始した一週間でした。


先週のNYダウは続落。

前週末雇用統計の良い数字を受けて堅調にスタートしましたが持続せず、週末にかけて再び売られる展開となりました。

木曜日に最安値をつけ、15700ドル割れ寸前で反騰しましたが、弱い反発にとどまっています。



先週の指標と来週のスケジュール

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来週は17日のコアCPIや19日の中古住宅販売指数、他にも16日にNY連銀製造業景気指数や鉱工業生産・設備稼働率、19日にフィラデルフィア連銀製造業景況感指数があります。

最近株式市場が大きな下落となっているドイツのIFO景況指数(18日)も気にしておいたほうがいいかもしれません。


そして何といっても17-18日に開催されるFOMC。これが来週最大の焦点になります。

従来は今回のFOMCでテーパリングが開始される可能性は低いと見られていましたが、先々週の雇用統計以降五分五分ではないかとの見方が広がってきています。


9月のFOMCではテーパリング開始が確実視されており、その時のNYダウの水準が15500ドル近辺。

ここが一度合意した水準のため、仮に今回テーパリングが開始されても、ここより大きく下がることはありえないと思います。

逆にテーパリングを開始しなければ上昇に向かうと考えられるので、どちらにしても来週どこかで米株は反転上昇する公算が高そうです。


日本株は5/23の高値を抜けずもみ合いが続いていますが、為替は一足先に金曜日の日本市場で高値を更新しており、テーパリング開始を先取りする動きになっています。

しかしながら欧米市場では高値更新無く押し戻されており、やや勇み足の感もあります。


また、株価水準は平成バブル、ITバブル、小泉構造改革バブルの頂点を結んだ位置に接近しており、超長期的な高値水準にいるとも考えられます。

(関連記事:2013/12/10 ボルカールール承認とJPモルガンの先物市場復帰

情勢から判断すると上昇の可能性が高そうですが、テクニカル的には分岐点に差し掛かっていることも留意しておいたほうがよさそうです。


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