今日はお天気悪かったので、午前中のうちに夕飯の買い物に行ったり図書館に予約していた本を取りに行ったり、用事を全て済ませ、午後は家でゆっくり映画を観ていた。
「山の郵便配達」と「飛ぶ教室」。
特に大事件が起きるわけでもなく、父と息子が中国の山々を郵便配達してまわるっていうだけの話なんだけど。
雄大な山の美しさ、人の笑顔、親子愛…。
そんなものに溢れていて、単調なストーリーなのに一秒たりとも退屈しない。(しかしこれを観せた親友のるみとのんちゃんは2人とも退屈して欠伸しておった…おーい…)
どのワンシーンを切り取ってもまるで絵画のように美しいのだ。
そしてなんといってもこれが映画初出演となるリィウ・イエの魅力満載![]()
韓流と違って華流はメジャーではないので日本ではあまり知られていないが、中国では未来の中国映画界をしょってたつだろうと期待されている若手俳優だ。
中国でも絶賛されている素晴らしい演技力は勿論のこと、何も言わずに佇んでいるだけで、人を惹きつける独特の雰囲気がある。
目が大きく、笑顔は子犬のように人懐こいが、ひとたび真顔になると、一転して憂いのある寂しげな表情になる。
本人そんなに田舎育ちでもないはずなのだが、なぜか貧乏、善良、薄幸(笑)な役が似合うという…。
そして朴訥とした見た目なのに、妙に色気が…
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山の郵便配達を観た時から、なんだろうこの人のこの寂しさというか、ほっとけない感じは…と思っていたので、「ランユー」で同性愛者の役を演じたときは「なんてドンピシャな役を!」と思ったものだ。
「ランユー」でリィウ・イエは、同性愛や天安門事件など中国ではタブーとされている要素が多いにも関わらず、台湾版アカデミー最優秀男優賞ともいえる台湾金馬奨最優秀主演男優賞を23歳という史上最年少で受賞した。
本人がインタビューで「本当に相手役のフー・ジュンに恋をしてしまったのか悩んだ」と語ったくらいリアリズムに富んだこの映画。(ちなみにリウ・イエにはずっと女性の恋人がいる
)
最初は子犬のようにハントン(フー・ジュン)を一途に追いかけていたランユー(リィウ・イエ)の瞳が、徐々に透明感と哀しみを帯び、最後は逆にハントンを包み込むような慈愛と諦めのようなものをかもし出し、胸を締め付けられる。
…っていつの間にか山の郵便配達から逸れたけど(笑)、山の郵便配達も非常に素晴らしい映画。
父と子の親子愛がテーマの一つだが、反発してるわけではないがどこかぎこちない父と子が、三日間共に山を歩く中で、お互いへの思いやり、愛情を何も言わずに心で感じていく過程が、少ない台詞と何気ない表情で瑞々しく描かれていく。
しかし中国語の響きって好きだわー。リウ・イエのイメージが強いせいか、特に男の人がしゃべる中国語はセクシーに聞こえる…。(←変態…)
リィウ・イエは様々な映画に出演しているが、私のお薦めは「山の郵便配達」「ランユー」以外に「恋の風景」。
ああ…しかし日本に入ってくるリィウ・イエ情報の少ないことよ…。
華流ブーム起きてくれ~!!
ピーター・ホーとかダニエル・ウーとか、韓流スターに負けずにかっこいいのに。
中国人にしても韓国人にしても、顔は日本人と見分けがつかないのに(最も韓国人の友達の女の子は日本人と韓国人の見分けはすぐつくと言っていたが…)、そろって背が高いのは、やっぱり似ているけれども日本人とはもともとの民族が違うせいだろうか。
二本目にみたドイツの「飛ぶ教室」も大大大好きな映画だけど、リィウ・イエについて熱く語りすぎたので今日はこの辺で。
やっぱりドイツ語いいな。
来年のオーストリア旅行に備えて(まだ希望だけど)、挫折したドイツ語また頑張って勉強しよう。
明日からまた一週間。月末月初は忙しい。残業代稼ぐどー。
今日のご飯。
ごぼう、人参、まいたけ、ひじき、油揚げ、たけのこ。
明日のお弁当用に![]()




