雪ふぶく
日本海みに
走りきて
冷えて音無く
布団くるまり




低い空
雲と海とに
はさまれて

下の子がセンター同日受験の自己採点をしました。

ひどい得点率のものもあるなかで、国語はもう少しで9割という良い成績。

なかでも漢文は1問ミスで上機嫌。

 

「苦手に集中しなさいよ、一番伸びるからね」

と声をかけると、鼻歌を歌いながら、お風呂に入っていきました。

 

しばらくするとお風呂の方から、呪文のような声が聞こえてきます。

苦手の英語?

ちょっとリズム感が違うな、と思ってお風呂の方に行ってみると、

古文を音読しているのでした。

 

そして今朝も、スマホを見ながらご飯を食べているので、やめなさいと注意したところ、

見ているのは漢字だらけのゲーム?

 

「これなに?」

と聞くと、

「漢文のアプリ」

 

「漢文はね、一見わからないけど、ほじると中身が面白いのよ。

思想の密度感がすごいし、

勉強って感じがしないところが好き。

でもね、漢文は恋愛の要素が少ないのはつまらないわねー。

そっちは古文がおもしろいんだけどさ」

 

というのでした。

勉強の特定のジャンルに興味を持つのは初めてで、勉強の対象というよりも、趣味になってきているのかもしれない、と思ったのでした。

 

だけど、私の悪い癖で、

漢文の配点は50だとか、

もう得点的に飽和しているんだから、違うことをやったほうがいいのでは?

 

なんて考えてしまうのですが、17にしてやっと見つけた、学問の楽しい入り口をふさぐような野暮なことをしてはいけないなとも思いました。

 

下の子が文転して、それにともなって学校での選択授業も変わりましたし、塾での受講教科も変わりました。

特に大きな変化は、これまでの理系数学の一番上のクラスから、文系数学の一番上のクラスに変更になったことです。

 

何が驚いたかというと、、、、、

理系数学の時にはクラスの受講人数が20人前後いたのに、

文系数学になったとたんに、たったの2人になったのです。

 

この大手塾の先生が家庭教師状態になるのは喜ばしいことなのですが、

文系で東大を受ける層(二次で数学を使う)が、この塾にはほとんどいない、ということが浮き彫りになりました。

そういう我が家も、二次で数学を使うかどうかは、微妙です。使わなくてもよさそうな大学選択も可能です。

 

そしてもう一つ、わかっていたけど本物を見た、という経験がありました。

 

その文系の一番上のクラスにいる男子は、Y塾の偏差値表には乗っていない学校の男子なのです。

中学受験当時は偏差値表にも乗らない学校に入学した子が、

その表では一番上の方の学校に行った下の子と一緒に学んでいる。

 

しかも、この子、とても賢いのだそうです。

2人しかいない授業ですから、3時間の間に、代わりばんこに先生に100回近くあてられるので、その賢さがよくわかるのだそうです。

 

中学受験では早熟さが合否を決める一面がありますが、

大学入試では努力の総量がそのまま結果に結びつく一面が強くでてきます。

彼は努力をし、そしてその努力が本来の才能を開発し、、、という好循環を自ら生み出して、伸びて来られたのだと思います。

最高の学友を得た感じです。

 

そして当然ですが、うちの下の子、この子に負けるわけにはいかない、とスイッチが入りました。予習する時間が3,4倍に増えました。復習においても、超少人数の御利益で、先生が下の子の進度や弱点をよく見て下さり、チャート式を使って宿題を出してくださっています。そして、文系で数学を使う国立は東京では少ないですから、やたらとそっちの大学の受験を勧めてくださっています。

実際には受けない予定ですが、ほめちぎって「いい数学のセンスだよ、T向きだよ」とおだてて下さるので、本人は気をよくしています。

 

年が明けて、クラスが変わって、本当にまた一段と真剣になったのを見て、目を細めています。