勉強そのものに強い興味を示し、最初から厭うことなく勉強に突入していける子にとっては不要な話なのですが、
そうではない子にとっては、勉強をおもしろがらせる介助が必要です。

多くの場合、それは親の仕事です。

小さいころの表情、思い出せますよね。

声を発しただけでも、稚拙な絵を描いただけでも、すべての行為をほめられていた子の表情。

だから子供はたくさん、絵を描いたし、たくさんおしゃべりしてほめられようとしていましたよね。

勉強の世界でも、あれが大事な子がたくさんいるんです。
あれが必要なくなるのは、うちの場合で言えば、
上の子は高1。
下の子は小6でした。
いいえ、今改めて考えなおすと、今なおそれが必要なのかもしれません。

だって、大人の習い事だって、ほめ上手な先生のほうが気持ちよく続けられますもの。



つまり小学生の場合に限定すれば、まだまだほめてもらって、笑顔を向けてもらいたいのに、
勉強に関わると怖い親になってしまうのです。

親が勉強を教えることのむつかしさはここにあります。

親が勉強のコーチを兼任するには、限界があるのだと思います。

親がコーチをする限界とは、笑顔が向けられなくなってきた自分を感じたとき。
経済状況だとか、地理的状況だとかを無視して申し上げれば、
コーチを他人にお願いするタイミングは本当はそこなのだろうと思います。

超理想論なのはわかっていますが、
親は子をほめることを第一の仕事にすべきです。

理想論なんだけど、それを心のどこかに置いているのと、すっかり忘れてしまっているのとでは、ずいぶん違うと思います。

現実的には、せめて親のどちらかは優しくあり続けるほうがいいです。

片方が怒り役なら片方がぜったいに励まし役。逃げ場所は、子にとって癒しの場所であり、ため息の場所であり、やり直しを決意する場になります。

もしも手助けが得られないときには、腹を決めて人格を分裂的に動かしてでも、
怒ったりほめたり、両方を表現できるとよりよいのではないでしょうか。

感情に任せると、怒ることしかできなくても、
自分を家庭内の「脚本家兼女優」だと思えば、
どうふるまえばいいのか、ちょっと考えるきっかけになるかも。


10歳くらいで、体が大きくなっても、子どもは甘えることに飢えています。

勉強のことで叱られて、バトルになったとしても、後にはそれをひきずらないで、
子が机を離れたら、雑談をし、学校のおもしろい話を聞いてあげたり、
素のままの子を受け止める時間をしっかりと確保する。

この「おしゃべり」でつながっていれば、親子は必ずうまく動きます。
うちはこのタイプです。
勉強のことで散々ののしってしまったり、逆にキレられて罵倒されたとしても、
翌日にはケロっとしておしゃべりができる関係でした。

勉強上の関係よりも、親子であるという関係が優先して存在してさえいれば、
子は親の不用意な怒りでさえも、
勉強にまつわることだけの世界、と割り切ってくれますし、
そのことによって親の愛を疑いはしないと思います。

子どもを熱中へと転換させるためには、まずまず最初に、その挑戦そのものをほめたたえる姿勢が大事なことのように思えます。

そしておしゃべりする時間、勉強を離れて親子を確認できる時間がしっかりしていて、
うーんと、大げさにほめてくれる存在がいる。

うちの場合、実は祖母(私の母)の励ましが大きかったです。

上の子が成績で落ち込んで泣いていても、
「◎ちゃんは、天才。すごーーい。」
「ぜったいに大丈夫。ばあばが応援してるんだから。ぜったいに伸びてくるよ」

と無条件の愛情と根拠不明な確信で、
状況分析なんてお構いなしで励まし続けるのでした。

その存在は上の子ばかりでなく、下の子にとっても大事なようで、
うちは実家が比較的近かったことがうまく機能した一面があるようにも思います。


書いてしまえば当たり前のことですが、
それでいて、意外と失ってしまいやすいもの。

無条件の愛情による励まし。

これが再び頑張ろうとする力になることによってしか、
浮上の最初のきっかけはないのでしょうか。

で、あがり始めれば、面白いし、できる感覚になります。
できないと決めつけれられて、沈んだ心で不本意な現実を許容してしまうと、
次へのやる気が出て来なくなり、
あとは嫌々やる勉強のサイクルにはまる、ということです。

ちなみに、かつての成績優秀者の下の子は、今現在、学校の中ではかなり不本意な成績の位置にいます。
しかし、定期テストは一生一度の挑戦ではないので、のんびり構えて、今日、ここに書いたようなことを実践しています。

才気ある子たちの中で浮上するのは、ある意味、中学受験以上に難しいところもあるのですが、それでも親がやることは同じ。

「中2なんてね、いくらでも挽回できるのよ。たとえば小2と同じようなもの。後になれば数日でリカバーできるはずよ。
 苦手意識なんて持たないでね。いくらでも追いつくから。
 
 鉄緑行ってる子たちにも追いつくよ。
 山登りにも男坂と女坂があるじゃない。

 男坂を上って息切れするよりも、女坂で上りきるほうがいい部分もあるでしょ。」

そして学校の先生も、同じような声掛けをしてくださっていたのです。

「○子さん、あなた、本気を出さないつもり?
 あなたが満足する順位って、もっともっと上のはずよね。
 そして私はそれができるあなただと思ってるよ。
 あなたはやりたいんだし、やれるんだからやりなさい。」


 こうしつこく言っていただいて悪い気がするわけもなく、下の子は中2病的斜めな生き方を少し改め、この12月の定期テストでは、かつての猛烈な勉強オーラを久しぶりに放って頑張りました。

 さてさて。
 熱中への最初のきっかけは「心からの励まし」です。

 しつこいしつこい励ましです。
 下の子は、もともと勝ち上がる感覚を知っている子なのである意味かんたんなのも事実です。
 なので、もう少し、上の子の例を思い出しながら、
 成績上昇へのいろいろな要素を思い出していきたいと思います。

 書いてみたら昨日の②のあまり変わらない内容でした・・・・

つづく