ドライスーツのラテックスゴムのカット方法 | TEAM N.W カヤックフィッシング(kayak55公式ブログ)

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この時期になるとカヤックフィッシングのウエアとしてフルドライスーツがやはり理想的になってきます。

 

そのフルドライスーツの重要性については過去にも何度も書いていますが、また来年には改めてまとめていきたいと思います。

 

やはり「万が一の沈の時に身体が濡れない」というのがこの時期のカヤックフィッシングでとても重要だと思います。

 

水中は空気中の20倍以上の早さで体温が奪われていくと言われていますし、その後、再乗艇ができても空気中では今度は身体が濡れていると気化熱でどんどん体温が奪われていきます。

 

フルドライスーツを着ているからといって、もちろん長時間水中にいれば危険なのは変わりませんが、身体自体が濡れないことでやはりリスクをだいぶ減らすことができるはずです。

 

そのためのウエアとしては、安い買い物ではないかと僕は思っています。

 

そのフルドライスーツの構造を簡単に説明すると・・・

 

これがフルドライスーツ

 

例としてPalmのカスケードドライスーツを撮影してみましたが、僕は今年の冬からこのカスケードを使っています。

 

先日の再乗艇練習でも海水は一滴も入ってきませんでした!

 

去年まで使っていたモンベルのフルドライも気に入っていたのですが、生地が劣化で染みてきてしまったので引退させました。おおよそ3シーズンでドライを変えていますが、僕の使用頻度でのことなので、普通は5〜6年は持つと思います。

 

人間が中に入って着るために胸に斜めの防水チャック。股の間のお小水チャック。

 

この防水チャックを締めてしまうと・・・

 

上半身と下半身はつながっていて、ソックスも一体型なので・・・(ほとんど宇宙服状態!)

 

空いているのは手首と首の3箇所のみになります。

 

ここにラテックスゴムがついているので、首や手首を入れるとピタッと肌に密着し、ほぼ完全防水となるのです。

 

前述で5〜6年はもつと書いたのですが、このラテックスゴムだけは人によっては1シーズン、2シーズンで破れてしまったりすることも・・・。ラテックスゴムとはそういうもので、基本、交換が前提となっています。

 

ただ、ラテックスゴムの張り替えって、個人ではなかなかキレイに上手くできないので、購入した店舗を通じてメーカーに修理に出す形がベストです。

 

だから、フルドライスーツは安物買いのノーブランド品などはやめた方がいいと思います。やはりラテックスゴムの修理対応をしてくれるメーカーのものをご購入いただくことをオススメします。

 

さて、そのラテックスゴム。

 

最初の段階ではかなりキツイ場合が多いです。モノによっては、もともとゴムの入り口が広めだったり、また人によって首や手首が細い人もいらっしゃるので、場合によってはそのまま使えてしまう場合もありますが、カットが必要なケースが多いです。

 

ラテックスゴムは下に向かって台形になっているので、上の方から輪切りにしていけば入り口が広くなっていくわけです。

 

※カットしすぎるとゆるくなって浸水してきてしまうかも・・・上の方から少しづつカットしては手や首を入れて確かめながらカットする必要があります。経年劣化で多少はゆるくなってくるので、最初は少しだけきついぐらいがいいと思います。(血が止まるほどキツイのはNG)

 

前置きが長くなりましたが、そのカット方法について!

 

正直、ハサミでジョキ!でも大丈夫といえば大丈夫なのですが、ハサミで適当にやるとこうなります(笑)めちゃギザギザです!

 

これでもラテックスが大きく切れていなければ普通に使えますし防水しています。が!切り口がガタガタになるので、いつかこの段差から縦に裂けることでしょう。

 

なるべくまっすぐに切ってあげた方が長持ちします。

 

どうやってまっすぐに切るか!

 

これは先日、常連のお客様のドライスーツをチャン松君がカットした時の模様です。(ちなみに私ホエールはこの手の作業が苦手でして・・・汗)

 

まず、下準備として、ラテックスゴムの中にちょうど人間の首や手首ぐらいの太さの筒状のモノを入れます。

 

そうするとラテックスゴムがピタっと張っている状態が作れます。

 

そしてカッターを使って回しつつ舐めるようにカットしていきます。

この時、カッターの切れ味が超大切で、惜しまず新品を使うのがキモです。

 

そうすると切り口がビシっとまっすぐになるわけです!

 

この時、切りすぎないよう、いきなり大きく切らず、面倒でも上から少しづつカットしては手や首を入れ、まだキツイようならもう少しカット・・・という具合に試しながらカットしていくことが大切です。(右手と左手でも太さが違うので注意です)

 

ちなみに首部はストリーミングやクラウドの今の時代では絶滅危惧種!?のCDやDVDのケースがぴったりです(カセット世代だった僕からすると信じられないのですが・・・笑)

 

切り口まっすぐ・・・・チャン松君、さすがだ!

 

今年からフルドライスーツを購入された方でラテックスゴムがきついな〜という方はぜひこんな感じで、くれぐれも切りすぎ注意で、時間をかけて丁寧にカットしていってみてください。

 

ラテックスが切れても交換はできますし、いつかは必ず切れるものです。

 

でも、真冬のシーズン中に切れると修理の間にカヤックに乗れませんし、ラテックスゴム交換もけっして安い金額ではないので、なるべくラテックスゴムも長持ちさせていきたいです。

 

やっぱり丁寧にキレイにカットが、オススメです!!