大敗からの復活。秘密は45分間のミーティングにあった!ジュニアサッカーコーチに聴きました。 | コーチングを仕事に!プロコーチ養成スクールで起業する!

大敗からの復活。秘密は45分間のミーティングにあった!ジュニアサッカーコーチに聴きました。

こんにちは。
チームフロースタッフ郡山茜です!!

半袖でも気持ちいい季節になりましたね!

3年半前に大阪から上京した私ですが、
こっちに来て大好きになった場所の一つが、
鎌倉!ラブラブ

今日は、

鎌倉で
ジュニアサッカーチームでヘッドコーチをしている
坂本 和市さんをご紹介します。

坂本 和市さん

平日はITシステムの優秀なマネージャー兼エンジニア。


週末は地元の小学生にサッカーを教えています。


これまで、
海外のサッカーチーム、Jリーグチームの指導者や、
他県の強豪校のサッカーコーチから学んだり、
いろいろなことを学び実践した上で、

さらにサッカー指導にコーチングを取り入れたいと考え、
チームフローでコーチングを学び、
サッカーの指導や、子どもたちの教育に取り入れています。

坂本さんが、
サッカーチームにコーチングを取り入れ始めたのは、
2016年1月。

最近、
子どもたちと感動的な体験をしたそうです。

子どもたちの中に眠る、
「自発性」「挑戦する心」「行動力」「何でも楽しむ力!」

それらを引き出すことで、
子どもの可能性がもっと広がる。

そんなお話を聴きました。
どうぞ、最後までお読みください。

+++

2016年4月。
鎌倉市サッカー協会が主催するリーグ戦。

坂本さんのチームは
小学校4年生の部。

市内では決して強い方ではないチーム。

対戦表を見ると・・・

1回戦の相手は、
前回の市内大会・優勝チーム!

2回戦の相手は、準優勝チーム!

おおお、
なんて組み合わせでしょう。

こんな組み合わせ、大人でも戦意喪失しそう!

結果。

1回戦は、
0-13で大敗。

グランドから帰ってきた子どもたちが、
しょんぼりしている・・・

圧倒的な負けに、

みんな「悔しい」を通り越して
「諦め」になっていました。

+ + +

こんなとき、あなたがこのチームの指導者だったらどうしますか?

1年前の坂本さんは、
「どうにかして子どもたちを勝たせたい!」
「チームを強くしたい!」という思いで、
子どもたちに怒鳴っていたそうです。

「もっと走れ!」

「あの時なんでパスしなかった?」

「これができてないでしょ。」


プロコーチ養成スクールでは、
アドラー心理学の最も核となる、
【原因論】と【目的論】という理論を学びます。

車や携帯などモノを修理する時や、
業務を効率化するときなど、
「モノ」に対しては、
何が悪いか、どこが悪いかという原因から発想することはとても大事。
その発想がなくては、修復や改善はできません。
それを、チームフローでは【原因論】と呼んでいます。


人に対して、
モノと同じように【原因論】で接するとどうなるのか。

「あなたのココがダメ!」
「ココが悪い!直して!」

というように、
相手の欠点やミスを指摘し続けた場合、

最初は改善の努力をしたとしても、人は続きません。

徐々に、

やる気は失い、心は疲れ、
さらには、指摘をする人との関係性が悪化することも。

アドラー心理学では、
人に対しては、【原因論】ではなく【目的論】で考えます。

では、【目的論】だとどうなるか。

それは、
坂本さんのチームが教えてくれましたので、
引き続き坂本さんのインタビューをご覧下さい。

++++

0-13で負けたあとのミーティング。

1年前は怒っていた坂本さんですが、

コーチングを学んだ坂本さんは、
違っていました。

子どもたちのしょんぼりした姿を見て、
その瞬間、坂本さんが決めたことは、

ー 絶対に怒らない ー

ということだったそうです。


他のコーチや、
子どもたちの親御さんにも
「絶対怒らないで」「絶対ダメだししないで」と
協力をお願いしました。

そして、子どもたちに、

ぼろ負け状態でも
「とにかく1個、自分たちの良かったところを出して」と言いました。

最初は、自分たちのいいところが出て来ない。
相手のチームの良いところは山ほど出てきました。

「あいつら、キック力あるよね。」

「ドリブルがうまいよ」

「やっぱ早いよな・・・」

しかし、
坂本さんはねばって聴きました。
「少しでもいいから、自分たちの良いところを出して」

すると、少しずつ出てくる。
どんどん良いところを聴いていきます。

さらに、

「13点も失点しないためにはどうしたらいいかな」と、
子どもたちにたくさんアイディアを出してもらいました。


子どもたち、

「相手がボールを持っているときは3人でボールを奪う!」

「声がでなくなっちゃうから、声を出そう!」


じゃあ具体的にどういうときにどういう声を出す?と聴く坂本さん。


すると、子どもたちから意見が出ました。

「そのときは、例えば誰かが声を出したらそれに返事をしよ。
ゴールキックをカットして1点とろうと誰かが言ったら「おー!」と返事をしようよ。」

たくさんのアイディアが子どもたちから出てきて、
最終的に2つだけ、次の試合で絶対やろうということを決めたそうです。


気づいたら、

45分間、びっちりミーティング。

坂本さんは、
4年生の子どもたちが、
こんなに長い時間集中して話ができることにも内心驚いていました。


2回戦が始まりました。

相手は、
前回、準優勝したチーム。

坂本さんは、正直なところ、
「相手は準優勝チームだし、0 - 7 くらいで負けるかな」と思っていたそうです。

ところが、

前半 0 - 0 で引き分け!
後半 1点 先制されたけど、
直後に2点 取り返し逆転に成功!

すごい試合!!!

坂本さんはその試合の様子を見て、
感動で涙があふれました。


子どもたちは、ミーティングで決めたことを、
試合中、ずっと意識していたのです。

ミーティングで決めたことは、
私が決めて指示したことではなく、
子どもたちと一緒に考えたこと。

自分たちで決めたことだから、
負けそうになっても、
相手に点を入れられても、
最後まで、やり続けられるのですね。

終了間際に、力が尽きて、3点入れられて逆転負け。
試合終了。

後半、ギリギリまで粘った結果は2 - 4!

結果だけ見ると、いきなりリーグ戦2敗だから順位は最下位。

だけどグラウンドから帰って来た子どもたちは、

「超くやしい!」といいながら、
充実感いっぱいの表情で、ニコニコしていました。

この顔が、坂本さんは嬉しかった。

坂本さんのコーチとしての想い。
サッカーを楽しんで欲しい。
サッカーを通じて、成長して欲しい。

子どもたちの笑顔が、
その想いの実現をしてくれるのです。


以前は、

試合で負けたとき、
子どもたちは、
下向いてしょんぼり。

チームメンバーは味方のはずなのに、
お互いがダメなところを言い合うということが起きていました。

ところが、
今日はそれが一切なかったそうです。


子どもが自分たちや仲間のいいところを見つけ、
「どんな試合ができたらいいか」から発想すること。

このような発想の方法を、

チームフローでは、
【目的論】と呼んでいます。


【原因論】が悪いというのではないのです。
【目的論】には、

人の自発性を育て、
可能性を引き出す力があります。


坂本さんは確信しています。

チームフローのコーチングのテクノロジーを取り入れることで、

子どもたちの自発性や、可能性は、
もっと伸ばせる!!


今後は、
試合での振り返りだけでなく、
練習にも取り入れるそうです。


アドラー心理学の
【目的論】


あなたの子ども、
あなたの家族、
部下、上司、友人、

全ての人の可能性を引き出す考え方を、
あなたもぜひ取り入れてください。


+++

部活指導や、監督をされている方、
学校、塾など教育に携わる方へ!
アドラー心理学を具体的に教育の現場に取り入れる方法がわかるセミナーのご紹介です。

●アドラー流『生徒の勇気が湧いてくるコミュニケーションとクラス経営』
-生徒の自主性を育み、成果を生む一体感のあるクラスへ-
http://teamflow.jp/mt/2016/03/post-19.html
6月8日(水) 19:00ー21:30 5,000円【東京】


坂本さんも学んだ、コーチングスキルについて、
もっと知りたい。ご自身もコーチングができるようになりたいという方に。
プロコーチ養成スクールの見学会があります。

●プロコーチ養成スクール『受講説明会』&『スクールオープンDay』(宮越大樹)
https://secure2087.sakura.ne.jp/teamflow.jp/school/app_cafe/
5/29(日)18:15ー21:00


忙しくてなかなか日程が合わないけど、
コーチングが見てみたいという方。手軽にコーチングを見ることができる、
体験型のイベントがあります。

●平本あきお:コーチングLIVE
http://teamflow.jp/hiramotolive/
6月05日(日)13:30ー17:00 1,000円【東京】
7月03日(日)13:30ー17:00 1,000円【東京】
9月04日(日)13:30ー17:00 1,000円【東京】

6月12日(日)13:30ー17:00 1,000円【大阪】
大阪開催のみ申込はこちら
http://tf-coaching-nakama.com/form/7551/



ーーーー
編集後記
ーーーー
私、郡山も2月に坂本さんのサッカーチームに実際に伺いました。

子どもたちが、
自分たちで配置を考えたり、

練習試合中も、
「どんまい!」「大丈夫か?」と声をかけ合う様子に、感動しました。

私も練習試合に混ぜてもらいました。

サッカー初心者の私に、
「あかねちゃん、サッカーうまいよ!」と励ましの一言も(笑)

コーチングを導入する前は、
子どもたちの笑顔は少なかったというお話が信じられないほど、
子どもたちは笑顔で元気でした。

コミュニケーション一つで、
子どもたちが笑顔になるなら、
私も、もっと頑張ろう!と思った一日でした。


<坂本さんのサッカーチームはこちら>

よりともサッカークラブ 公式Web
http://www.yoritomo.net



今日も最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。

郡山茜


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ■プロコーチ通信■ vol.1275
   http://teamflow.jp/