7月25日から27日の3日間にわたって開催された
全日本ラリー選手権第5戦「モントレー2014in群馬」
TEAM CERAMは森・菅野クルーが無事に全SSを終えフィニッシュしました。
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今回のモントレー2014in群馬では
TEAM CERAMの森選手が参戦するイノベーションクラスを盛り上げるため
嬬恋のレジェンドと称される、地元のスペシャリスト黒岩満好選手
元全日本ラリーレギュラーであった松岡孝典の両選手に注目。
森選手のライバルとして
「群馬ナンバーワン決定戦」そして「東西旧車対決」という
二つの勝負を企画し、レポートしていくことにしました。
森選手は群馬ラリーシリーズ連覇のため、マシンも全く同一の仕様
グラベル用ラリータイヤ、ヨコハマA036を装備するランサー・エボリューションⅢ。
一方、黒岩選手はエボⅨを使用するとはいえ、
タイヤもサスペンションも完全にグラベル路面用のセッティング
松岡選手はSタイヤを装備するものの、純正コンピューターにリアシート装着のままという
ノーマルに近い仕様のインプレッサWRX・GC8でエントリー。
フルスペックのグループNマシンを用いる
全日本ラリー選手権のレギュラー陣と比べれば
それぞれが三者三様に大きなハンディキャップを背負ってのスタートでした。
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群馬ナンバーワン決定戦はスタートから
地元の道を知り尽くす黒岩選手が、先のハンデに加え排気系トラブルを抱えながら
全日本勢に肉薄する、まさにレジェンドの呼び名に相応しい驚異的なタイムを重ねていきます。
しかしSS5、惜しくも黒岩選手がウォール接触によるペナルティを受けたことで
森選手の勝利がほぼ決まってしまいました。
その後は森選手・松岡選手の一騎打ち
東西旧車対決がそのままイノベーション2クラスの優勝争いとなりました。
時には全日本レギュラー陣に割って入るタイムを重ねながら
ハイレベルな争いを重ねる森・松岡の両選手。
そこに失うもののない黒岩選手が加わり、
TEAM CERAMが勝手に企画したバトルが、会場内でも話題に上るように。
とくに注目を集めたのが、大きく天候が崩れたデイ2のSS14。
雨に足元をすくわれた全日本上位陣の新井、奴田原、炭山の三選手が相次いでリタイア
一方SSタイムは黒岩、松岡、森とイノベーションクラスの三選手が総合トップ3を独占し
続くSS15、黒岩選手の自宅がすぐ脇にあるため「満好林道」と呼ばれる今井門貝でも
黒岩選手がやはり総合一番手タイムを記録。
松岡、森の両選手もそれぞれ5番手、8番手と僅差で続き、
まさにイノベーション2クラスの三選手による下克上となりました。
スーパーSSでは三選手が激しい走りで大きな喝采、歓声を浴び、
表彰式では実際に今回のラリーを盛り上げた立役者だったとアナウンスされていました。
特に、総合成績を気にする必要の無くなった黒岩選手が
グラベル向けにセットされたマシンを豪快に振り回し
まるでWRCのスーパーSSのような素晴らしい走りを披露。
森選手も、ドリフト選手としてのプライドが光る「魅せる」ドライビングで
スーパーSSの実況席で開設を務めていた今大会の顧問、
伝説的ラリードライバーとして知られる篠塚建次郎氏から絶賛を受けていました。
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最終リザルト
イノベーション2クラス優勝
No.55 松岡孝典/坂口慎一
GC8 インプレッサ 40:07.9
総合トップより1分2.9秒差の総合7位相当でフィニッシュ。
32.5秒差で森選手が続き、イノベーション2クラス2位
総合10位相当の順位でフィニッシュしました。
松岡選手は総合でも7番手相当の順位でフィニッシュし、
全日本JN6のレギュラー陣に割って入る素晴らしい結果となりました。
今回TEAM CERAMは、クラス優勝こそ逃しましたが
「群馬のラリーを盛り上げる」「森選手が群馬ラリーシリーズの経験を積む」
という目標を達成することが出来、チーム全体でとても満足する結果となりました。
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全日本ラリー選手権第5戦
「モントレー2014in群馬」
TEAM CERAMが今回勝手に企画した
「群馬ナンバーワン決定戦」「東西旧車対決」が
予想以上に盛り上がったのではないかなと感じています。
応援ありがとうございました!
これからもTEAM CERAMは
日本のラリーを盛り上げてくために頑張っていきます。
次戦は今週末開催される
「四国のてっぺんDCRラリー2014in嶺北」に
チーム代表、草間一朝が参戦します。
東日本ラリー選手権に続き、
JMRC中国・四国ラリーシリーズチャンピオンを獲得し
「天下統一」を目指します。
それでは、次回もよろしくお願いいたします。
佐久間