令和4年も新型コロナウイルスの影響で押し合いは中止となりました。
今年も神事のささらすりは行われました。
奉納されたローソク。
参拝者を待ちます。
ささらすり。
動画もアップしておきます。
余談ですが…
この法被を作って21年が過ぎました。
今なら鬼滅の煉獄さんの法被っぽくて良くないですか?(笑)
平成11年の幹部を経て、新たに「炎の会」として活動を始めました。
その活動の際に羽織る法被がコレ!
平成13年に小千谷市片貝にある「紺仁」
さんで作ってもらいました。全てが手書き・手作りなので、各自の柄が微妙に違っていたりします。又、子供用もあります。(子供用は袖口の柄がありません)
背中には、毘沙門様の御朱印をモチーフにしたマークがあります。中央に梵字のように書いた「炎」の文字があります。
これを羽織って祭りの時、町を歩いていると目立って迷子にならないという話…。
多聞青年団とは…
浦佐出身の19~29歳迄の130人前後で構成されており、大祭の諸準備・行事運営等、その一切を取り仕切っているのが、「多聞青年団」です。
多聞青年団ホームページ
用語豆辞典
祭の中で出てくる用語などを、もう少し砕いて説明します。
3月3日
浦佐では、この日のことを「サンゲツミッカ」と言う。
大護摩修行
毘沙門堂本堂で行われている。福餅撒与で撒かれる餅を護摩木を焚いて福を授けている。
献火式
前夜祭の護摩修行で焚かれた火を大ローソクに移す。この火は、祭りが終わるまで消さない。
水行(すいぎょう)
不動明王前にある一枚岩の”うがい鉢”と呼ばれる水の中に入り、真言を唱え、己の身を清めた後、毘沙門天に参拝する。「幹部」「年男」はこれを祭り前の1週間行う。
福餅撒与
餅撒きの事。撒与(サンヨ)とは、撒く・与えるという意味。又、並べば福餅をもらえる「福餅配与」もある。
講中(こうちゅう)
毘沙門天信仰をされている方々。新潟県内に幾つもの講中がある。
大名行列
夜に堂内で撒かれる福物(金盃など)を披露する。
ねこ
わらで編んだむしろ。毎年11月に行われる「ねこかき」は、ねこを編み込み作る事。3日夜の「ねこしき」は、毘沙門堂内にねこを敷いて、参拝者の安全をはかる。
団体水行
毘沙門堂へ押しに入る人達が、まとまって堂入りする。飛び入りの場合も、集合場所となる「おくにじまん会館」へ行けば参加できる。
福物撒与
夜、堂内で撒かれる福物。穀種・御盃・三本盃・銀盃・金盃などがある。
弓張撒与
夜、境内で撒かれる提灯。この一片でも拾って、水田の水口にさしておくと、その水田は豊作になると言われている。
ささらすり
祭りのクライマックスで行われる。稲作にまつわる歌の中、幹部を中心に堂内をまわる。
精進
水行と共に祭り前、幹部・年男は、4足2足を食さない、女人禁制などで、身を清める。
秘仏毘沙門天
インドから伝わったとされる、毘沙門天像。
毘沙門天
元々は、インド古代神話の神でヒンドー教ではクベーラという財宝の神。
現在は、仏に帰依して北方にあって四天王中最強の神になる。経典には種々の宝石で飾られた三城に居住。仏が説法される道場に常にいて説法を聴かれるところから多聞天ともいい、毘沙門天は戦勝の神として中央アジア北方で特に信仰され甲冑を身につけるようになる。
その姿は、甲を付け、右手に鉾、左手に宝塔を持つ。邪鬼か岩座上に立つ。
霊験談として、唐時代、不空三蔵の祈祷で現れた毘沙門天が敵軍を四散させた話し、足利尊氏・上杉謙信・楠木正成など戦の神として戦国時代武将に信仰を集める。
中世以降、福の神として七福神に仲間入りするほど現是利益が強く観音像や阿弥陀如来像の脇侍としても毘沙門天像が単独で造られるようになる。実際、筆者も観音とともにご来臨の毘沙門天様に拝顔の経験あり(法話の第一章参照)。
功徳は、仏教守護、開運出世、財宝金銭授与・商売繁盛・智慧明瞭とされる。
新型コロナウイルスの影響で残念ながら2020年(令和2年)の大祭は中止となってしまいました。
しかしながら神事であるささらすりは粛々と執り行われました。
You Tubeの動画