俺にはAさん(仮名Aさん)という先輩というか友達というか付かず離れずの知り合いがいる。
Aさんは年齢は俺の1つ上、初めて会ったのは俺がまだ二十歳くらいだったと記憶している。
元々は俺の同級生の知り合いで彼と遊んでいるうちに幾度も会うようになり、たまに連絡が来ては話をする程度、近年ではプライベートで会うことはほとんど無い。
このAさん、悪い人ではないがとにかくセコイ!
もちろん本人にも「Aさんセコすぎだから!」とか「あなたはどこまでセコイ?」と伝えているが自覚は無いようだ(笑)
昔は何度か言い合いになったりしたこともある、殴り合いのけんかなどはしたことはない
ちょっと元ヤンな人間で、いつもデカイ声で話し、見た目が悪い顔をしているおかげで初対面の人はちょっと引くかもしれない。
Aさんはそんな自分に対して引いてしまう人間を感知する能力だけは高いらしく、引いた人間にデカイ声して馴れ馴れしく自分のペースですり寄っていく。
そして俺のことを2人きりの時や電話では、カズちゃん、と呼び、なぜか人前では「カズッ!」と呼ぶ(笑)
Aさんのエピソードをいくつか紹介しよう。
きっとあなたの周りにも似たような知り合いがいるのでは?
その壱
これはまだ俺達が30代の頃の話だが仕事帰りにウチの会社にAさんはたまたま寄ってくれた。
俺も仕事終わるタイミングだったこともありAさんに誘われ2人でラーメン屋へ行くことに。
2人とも同じメニューでラーメンチャーハン餃子3個セット税込990円みたいなやつを頼んだ、と記憶している。
支払う時にAさんは俺に1000円渡し先に店を出て外でタバコを吸っていた。
俺も1000円財布から出し支払いを済ませ20円のお釣りを受け取り外へ出た。
俺:「じゃあお疲れさま、Aさんまたね」
といって帰ろうとした俺に
Aさん:「おい、お釣りは?」
俺:「えっ?」
Aさん:「10円お釣りがあるらぁ」
(うん、確かにある、俺20円お釣り貰った(笑)そのうち10円は確かにAさんの分だけど、気にせず20円自分の財布に戻した俺が悪いかも知らんけど、、言うぅ~?それ言うぅ~?)
Aさん:「お釣り貰わないと俺が奢ったことになっちゃうじゃんか」
(はぁ~?奢っちゃいねぇだろ、俺自分の990円出しているし、なにを10円お釣り俺が差し出さなかっただけで奢ったとか言ってんの?そもそも自分から飯に誘っておいて割り勘もねぇだろ、こんなおっちゃんに10円で奢ったとか言われちゃかなわん(笑)またそれをムキになった顔で言ってくるAさんが面白くて仕方なかった)
俺:「そうだね、悪かったよAさん、詫びと言ってはなんだけどこの20円のお釣りはAさんが持って行ってよ、俺に10円奢らせてくれ(笑)」
と言ってAさんに20円渡した。
Aさん:「バカ、いいわぁ、無理しちょや」
俺:「いやいや、いいよ、悪かった、Aさんが正しい、俺もそう思う(笑)、このやりとり面白すぎたから情報料で10円払うわ、受け取って(笑)」
と言いながらAさんはちゃんと20円受け取ってくれた(笑)
その弐
Aさんの親父さんが30万円くらいの軽自動車を探しているから見つけてくれ、とAさんから連絡があった。
数日後ある軽自動車を見つけ連絡をし、Aさんは親父さんと一緒に見に来てくれて気に入ってくれて購入してくれることに、そうしたらAさん父がこんな事を言った
A父:「これ乗り出しで50万円でいいんだね?ちょっと高い気もするけど綺麗な車だしこれでいいかぁ、、」
俺:「え?50万?30万ですよ、Aさんから30万円で頼まれていたんで」
(慌てたAさんはいきなりデカイ声で)
A:「おやじぃ~!、カズが安く見つけてくれただわぁ~、これ以上値切ったりしちゃダメだぞぉ~、おいカズ!あとは住民票と印鑑あればいいだっけ?」
俺:「うん、まぁ、、、」
その後2人は帰り、俺は察した、、、
(おい、Aさん、おのれ自分の親父から20万円もピンハネしようとしていたのか?あんた最低だな(笑))
その参
ある日の22時ごろ、Aさんから電話が鳴った、出てみるとどうやら賑やかな場所で女の子のいる飲み屋からかけてきているようだった。
Aさん:「もしもーし、おうカズ!今俺がいる飲み屋のおねぇちゃんがレクサスのLSを欲しくて探しているらしいんだけど見つけてくれるか?あとそのLSをピンククラウンと一緒の色にして乗りたいらしいだけどカズのところでピンクにオールペンする金額も含めて値段出してくれ」
(何を酔っぱらっていい気分になってデカいこと言ってるんだ?どうせその女の前でカッコつけて電話しているだけだろう)
俺:「わかったよ、見つけるね、Aさんの紹介じゃいい車見つけてくるよ、でもLS買ってきてオールペンっていうとかなり金額張るけどいいの?」
Aさん:「いくらするぅ?」
俺:「いやLSってだけじゃわからんし、グレードや距離数とかね、条件も聞かなきゃ、とりあえずオークションで買って来なきゃならないし俺も金持っていないからAさん、とりあえず内金で500万ほど入れてよ」
Aさん:「おう、わかった500万でいいのか?2.3日中に持っていくわ」
(ぜってぇ持って来ないだろ(笑)良かったね女の子の前でカッコつけれて(笑)そしてAさんが500万円持ってくるどころかLSの話すらその後永久に出て来ないのであった)
何となくわかってもらえたでしょうか?
Aさんとはこんな人なのです。
そんなAさん、ある日の週末に自分の車のタイヤ交換を自分でしたいためリフトとエアーインパクトレンチを貸してくれ、と連絡があった。
その日は弊社も朝からタイヤ交換やオイル交換の予約が詰まっており、来客されるお客様に迷惑かけるわけにもいかないので断らせてもらった。
仕事で入れてくれるならウチでタイヤ交換やらせてもらうけど、と言うと
Aさん:「金かかるじゃん」
俺:「そりゃかかるよ、ウチ車屋だから」
Aさん:「何時くらいだったら空く?」
俺:「わからないよ、とりあえず今日は来客予定が詰まってるから、平日の朝一とかに来なよ、月曜日の8時くらいとか、俺たちが仕事始まる前の掃除している時間だったら貸してあげるよ、ただ仕事始まる8時半までには終わらせてくれりゃだけど」
Aさん:「平日は俺も仕事じゃん、日曜とかじゃなけりゃ出来んわ」
(Aさんの勝手な言い分に俺にとっては仕事中こんな話していることに少し腹が立った)
俺:「じゃあ夕方もってきてよ、ウチでやらせてもらうから」
Aさん:「夕方じゃ貸してくれる?」
俺:「だから今日は貸せないって言ってんじゃん、来客多い中、慣れてない人にいつまでも道具と場所占領されても迷惑だから、万一怪我されたりしても困るし、ウチでやらせてもらっていいならどこかの時間で作業できるよう段取りする」
Aさん:「カズちゃん、いいじゃんすぐ終わらせるから貸してくりょう~」
(まぁ要するにタイヤ交換はどうしてもしたいが金を払いたくないらしい、ちゃんとお金を払ってタイヤ交換持ってきてくれるお客様を裏切ることにもなるので、絶対こんなおっさんの言い分は通すものか!と俺は心に決める(笑))
俺:「しつこいな!Aさん、いい加減にしてくれ、あんたのやろうとしていることは、満席のレストランに行って自前の弁当食べたいから席を開けてくれって言っているのと一緒だ!営業時間内に席に座るなら何か頼んでくれって言えば、あんたは金かかるじゃんって言ってんだよ!」
Aさん:「そんなつもりはねぇよ、、、」
俺:「じゃあどんなつもりよ?」
Aさん:「わかった、また連絡するわぁ」
わかったらしい(笑)
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