ラグナセカの思い出21 | タイマツカーオプション ブログ

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このテーマでは、僕が1992年から1994年夏まで過ごしたカリフォルニア州モントレーからほど近い「ラグナセカレースウェイ」に纏わるお話をさせていただいております。

 

 

 

今回はSCCAリージョナルレースでのお話しです。

 


SCCA=スポーツカークラブオブアメリカ。

アメリカ最大のレース団体で、日本で言うJAFとは違う立ち位置なのかもしれませんが、当時の自分にはSCCAレース=公式レースと思っておりました。
当時学生である自分にできそうなレースってないのかな??と思って、足繁くラグナセカに通っていた訳ですが、INDYやIMSAは当然星のように遠い世界。富士フレッシュマンレース的なのが有ればなぁと思っていたら、SCCAリージョナルレースと言うのを知りました。

いわゆるクラブマンレースで、今思っても先を進んでいたなと感じます。というのも、今でこそナンバー付き車両のレースが日本でもありますが、1990年頃にはアメリカは既にナンバー付き車両レースが根付いていましたからね!
そのクラスは「showroom stock」といいます。正に名の通り。売られている状態そのまま。


ネットから拝借したのですが、これがショウルームストック。SSCって書いてありますが、shoeroomstockのCカテゴリーを示してます。ホイールもサスペンションもノーマルですよね!ひっくり返りそうなほど傾いてます汗
このクラスは新車生産から参加可能年次に限りがあって、少し古くなったら「Prepared」というクラスに移行、足やブレーキ、安全装備を少し改造しなさいと言うクラスになってました。(当時)


このくらいのレースなら自分も参加出来るかも?と思い、リージョナル(地域別)レースには特別多く観戦に行ったのですが、今でも心に強く残る体験を致しました。レース開催週の金曜日
の練習走行になると、サンフランシスコリージョンのレース参加者がキャンピングカー+トレーラー上にレースカーで集まってきます。





こんなに立派ではなくて、古ーいキャンピングカーに平置きトレーラーの組み合わせが殆どでしたが。(でも充分リッチな週末の過ごし方だ)
ラグナセカの5コーナーイン側に多くの参加ご家族がキャンプ設営。金曜夕方になると、パパママがキャンプやBBQの用意して、子供たちは自転車等で遊んでいる光景は当たり前でした。いや~、これは日本のレースシーンでは見かけることない楽しみ方だなぁ~!と感じ、レース=プロになる戦いのみと思っていた自分に衝撃を与えてくれました。それぞれのご家族がそれぞれのレベルでモーターレーシングを楽しむ。しかもそこにIMSAもSCCAリージョンレースも差は無い。それぞれの参加者全員が主役なんだなと。
こんなレースに出れるなんて最高だよな~と思いながら帰宅。翌土曜日は練習走行と予選が行われるので、朝からその家族CAMPエリア近くに行ってみると、さらに衝撃が!!!!

その一家のレースカーは「ニッサン セントラ」(サニー)でして、

またまた画像お借りしましたが、こんな感じかもっとノーマルに近かったな。で、練習走行前の整備を父ちゃんがしてて、窓ふきをお子さんが手伝ってて、「あー、お母ちゃんはキャピングカーの掃除でもしているんだな」と思っていたら、何とヘルメット被ったお母ちゃんが出てきました!!!
そうです。この一家はドライバーがお母さんというチームだったんです!!!

レース=男と思いこんでいた自分、お父さんが楽しむために家族がキャンプを「出し」に連れて来られているんだろうなと思っていた自分は雷に打たれたかのような衝撃を受けました!
しかも、予選始まってみると年に3日程度しか降雨の無いモントレーに貴重な雨が! FRハイパワー車はリアを振って進まないのに、このお母ちゃんセントラはFFという事もあり雨の中をスイスイ走り、予選上位に食い込んでいました!!!






未だにこの経験は僕にとってマイルストーンであり、日本のレースシーンもアメリカのようなファミリーで楽しむものにしたいなと強く感じました。
現在、TaymazRacingとしてサーキット未経験の方々にサーキット走行や耐久レースにご参加頂いているのも、この原体験がベースです。レースやサーキットは特殊な人間のものではなく、誰しもが楽しめるもの。当時と比べアイドラーズさんやその他団体の努力もあり、フィールドは増えてきました。でも、草の根レベルでお声がけして上記のファミリーの様な楽しみ方が出来る雰囲気までは至っていないので、これからもTaymazRacingとして皆さまに「素晴らしい体験できたよ」とおっしゃっていただける様に様々な企画を考えていきたいと考えております!