vol.619 仕入先はインボイス対応ですか? | たっくすニュース

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税金の話しを中心としたコラムを掲載しております。
文字数の都合により詳細な説明は省略しております。
ご了承のほど、宜しくお願い致します。

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たっくすニュース vol.619
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2023年5月18日

★━ 仕入先はインボイス対応ですか? ━★
 インボイス制度導入まで残り4ヶ月あまり…
 継続取引をしている相手先のインボイス対応状況をまだ確認していない方は、そろそろ事前調査とその対応状況を検討しましょう。
 事前調査はアンケート形式で行うと共に、自社でのインボイス対応状況も合わせてお知らせする様にしましょう。
 インボイス(適格請求書)発行事業者を選択しない取引先については個別に対応が必要で、場合によっては消費税分の値下げ交渉となるかもしれません。

■ 値下げ幅はどのくらい?
 値下げ交渉ではどのくらいの値下げ幅を基準に交渉すれば良いのでしょうか?
 インボイス制度導入後3年間は免税事業者からの仕入れにつきその80%を、その先の3年間は50%の仕入税額控除が認められる経過措置があります。
 よって、単純に消費税額分(10%)をまるまる値引き交渉額とすると値引き過ぎ(?)となる可能性があります。

■ 値下げの目安として
 当初の3年間は税込み金額の1.96%を、その先の3年間は4.76%を、7年目以降は9.09%の値下げ割合であれば支払い側の消費税負担分は原則として変わりません。
 ただし、軽減税率や事業規模によって計算式はかわります。
 加えて、取引先に免税事業者がある事による経理業務のコスト増もこの数値には考慮されていません。

 令和5年度税制改正で2割特例が導入されますので、場合によっては取引先に課税事業者になってもらう様に交渉する事も考慮して、個々に判断していきましょう。
 2割特例については国税庁のサイト等でご確認下さい。

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税理士 豊島正純
TEL 03-3785-1644
http://taxtoyo.com
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