先日、夜の9時半頃、JR水戸駅構内のエスカレーターにおいて、
仕事帰りの70代男性が上着を巻き込まれた挙句に死亡する、という痛ましい事故がありました。
私自身、常日頃利用している身近な駅で発生した悲劇に際して、
率直に感じたことが2点あります。
まずひとつは、
「70過ぎにもなってそんなに遅い時間まで働かなくてはならないなんて、世知辛い世の中だな」
ということ。
そして、もうひとつは、
「エスカレーターというのは、曲がり間違えば危険が伴うもの」
ということです。
一般社団法人「日本エレベーター協会」では、
安全性の観点から、「エスカレーターでの歩行禁止」を訴え続けています。
実際、駅構内でこのような注意喚起を目にするのは珍しくはないでしょう。
ところが、この国では、
「片側を歩行者のために空けておく」
というローカルルールが広く染み渡っていて、大半の人が明示されたルールに従いません。
ほんこれ。
善悪の基準が多数派であるか否かでしかない、愚者の群れ。
にもかかわらず、「自分は善良な人間である」と信じて疑わない。
日本人というのは、つくづく性根が腐り切っていると思わざるを得ません。
情が法に勝る無法国家で、
生活のため、年老いてもフルタイムでの勤務を余儀なくされる。
それは、まさに地獄絵図と呼ぶに相応しいのではないでしょうか?
(2710番の無情)