井出商店@和歌山/田中口 | Ramen Story Of L.I

井出商店@和歌山/田中口

和歌山遠征2軒目は、和歌山ラーメンと言えば必ず名が出る超有名店「井出商店」に訪問しました。


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ラーメンに詳しくない方でも井出商店の事は知ってるでしょう!もう観光名所スポットになってるし、和歌山に来た観光客が沢山訪れる井出商店。

和歌山ラーメン抜きにしても、全国区に名が知れ渡っているラーメン店なのは100%間違いない。

私の中では「すみれ」 「一風堂」 と井出商店がBEST3に入る全国区に有名なラーメン店だと思ってる。

和歌山駅周辺のお土産店に、普通に井出商店のお土産ラーメンが売られているし。


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井出商店が創業したのは1953年。ラーメン界では名が知れてた先代の井出つや子さん(故人)が屋台から創業したのが始まりで、1968年に現在の場所にお店を構えたとのこと。

その後、井出商店の名では初めて本格的に支店を1998年

「新横浜ラーメン博物館」 内の「新横浜発ラーメン紀行」という企画の期間限定出店し、これがラー博史上最大の大盛況とも言える杯数と長い待ち時間を記録し伝説となっている。

その後あまりにも反響があった為、ラー博では異例となる

「再出店」 を2011年12月25日の卒業まで約10年間果たした。

1998年辺りは和歌山ラーメンが一大ブームとなってた年で、ラーメン店も多かったが、カップラーメンや生ラーメンなども和歌山の味とかそういうネーミングで発売され始めまさに社会現象。

その功績が認められ、1999年3月25日に和歌山県知事から観光功労者感謝状を受けるなど、和歌山で1番有名なラーメン店となった。

しかし!多くの方が恐らく和歌山ラーメンの元祖店は井出商店だと勘違いしてる方がいると思うけど、井出商店が元祖のお店ではない。

先代の井出つや子さん曰く、昭和8年には中華そばを屋台で提供してたそう。

某ラーメン王が嘗てテレビ番組で井出商店が「日本一美味しいラーメン」と断言した言葉はラーメン界では有名。

間違いなく和歌山ラーメンを全国区に知れ渡らせたのは井出商店です。


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だが和歌山ラーメンという言葉自体生まれたのが1997~98年頃とまだ実は年月が経ってなく、なんとその言葉を使い始めたのは東京にあった和歌山ラーメン店!

都内在住の皆さんの中で、ここの和歌山ラーメンを食べたことがある人多いのでないでしょうか?そうあの懐かしい

「紀州和歌山らーめん まっち棒」を!

一時期は都内や神奈川にボコボコと支店展開していた、首都圏在住の方にはお馴染みのまっち棒。このまっち棒が最初に和歌山ラーメンと名称を用いたらしい。

特に和歌山の方は地元にある中華そばという認識をもっていただけらしく、和歌山ラーメンと名称は使ってなかったそうです。

私が初めて食べた和歌山ラーメンはまっち棒です。今はもうほとんど閉店し「溝の口店」 しか首都圏はないみたいね。

そして和歌山ラーメンは豚骨醤油味となるが、本場和歌山には同じ豚骨醤油でも2大系統に分かれているのです。

1つは屋台の味を継承する醤油味がメインの「車庫前系」、もう1つが豚骨を煮詰めて抽出する豚骨メインの「井出系」の2つに分類されており、井出系の元祖は無論井出商店となる。

元は井出商店も醤油味メインの車庫前系だったが、だんだんお店が忙しくなりスープに火をかけておく時間が長くなってしまい、気がつけばスープが煮詰まっていた。そのスープを飲んでみると意外に美味しく、この偶然から井出商店はこのスープに変えた。

和歌山ラーメン豚骨醤油味の、豚骨メインのスープは井出商店で生まれたことにより井出系と言われている。

そうそう前記事の「うらしま」 は井出系に分類される。

車庫前系はまたその店の時に説明します。ちなみにこのどちらにも分類されない独自の系統も店舗は少ないがある。

和歌山ラーメンは本場の店だと、ほとんど100%と言っていいほどラーメンではなく中華そばと表記されている。


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お店の場所は和歌山駅西口から徒歩6,7分。和歌山駅前交差点を国体道路を下に行くと田中町交差点に着くのでその交差点の一角にある。目立ちます(^^ゞ

駐車場は店舗裏に9台分あり。それ以外にも少しあったような気がしたが。


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店内は広いのかと思ってたけど狭い!カウンター10席と中央に8人掛けのテーブル席1卓と小さい2人掛けテーブル席が1卓。

サイン色紙も大量に飾られていたし、店の歴史がひしひしと伝わってくる空間。

外待ちこそできてなかったが、さすがにひっきりなしに客が入店して来ますね。

ほぼ地元の方と思われる方を中心でしたが、皆サクッと食べて出ていく感じである買い物帰りのおばちゃんは軽食食べに来た感覚で食べてすぐ出て行かれてた。


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厨房に男性従業員3人とホールに女性1人の4人体制で切り盛り。ご主人の井出さんがいた方は確認できなかった。

お冷はセルフらしいけど持ってきてくれた♪


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メニューはこんな感じ。


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全メニューは、中華そば600円・特製中華そば700円・大盛中華そば700円・特製大盛中華そば800円・すし150円・玉子50円・味付煮玉子100円のみ。

和歌山ラーメン店には必ずあるサイドメニューが早すしと呼ばれる鯖寿司。

これは中華そばが来る前に食べたり、同時に食べることを前提にある。

また中華そばは大盛がどの店にもあるけど、麺量が少ないので早すしと一緒に食べるという習慣でほとんどの店のカウンター席かテーブルに置かれ自分で取るセルフサイドメニュー。

井出商店には早寿司以外にも巻き寿司も置かれている。


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ゆで玉子もカウンターに置かれセルフで。お土産用のお持ち帰りラーメンも3食入りで販売されてた。

尚、会計は後会計制となるが伝票は置かれないので、井出商店も含めた他店もほぼ自己申告制の会計方式となります。


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卓上調味料は食卓塩・コショー。


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注文したのは「中華そば」\600


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ラー博で販売されている井出商店ロゴ入り丼ぶりにて提供。ラー博に入ってた頃の井出商店を食べた回数は多くないけど、この丼ぶりは生でも雑誌なども含め相当見ているので親近感が沸く。

さぁ~!いつかは本家の井出商店を食べるぞと思ってた願いがとうとう叶った☆

スープは豚骨を主体に鶏ガラを合わせ煮詰めた豚骨醤油味。

まず思ったのは出汁が予想以上に濃厚で臭いもほんのりと残り濃い豚骨だなと。豚骨臭も店内に漂ってるし、豚骨はシャバくはないなと感じた。

このスープの製法は、豚骨をゼラチン質(髄)が溶け込むくらいまで煮込み、炊く時間の長さにより、一番ダシ・二番ダシ・三番ダシとと複数の釜でとり、それらをブレンドしたスープに醤油ダレを合わせたものが井出商店のスープとなる。

粘度は若干とろみがある程で、醤油もやや濃いめくらいなので豚骨の旨味が突出し、コクがきちんと出てる醤油とマッチ。

豚骨臭は多少香るけど、よっぽど豚骨臭が苦手な方以外は平気。脂っこいとかは決してないので。

後は口当たりが非常にまろやか!このまろやかさが濃厚な豚骨スープをクドさを感じさせず、万人受けする味わいにもっていってると思う。

ラー博で食べたよりも濃厚でさすが本家かなと。やっぱ井出系元祖はウマいですね☆

ちなみにレンゲは置いてなく、直接丼ぶりから。


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麺は「三和製麺」という製麺所から取り寄せる中細ストレート。ややかために茹でられ歯ごたえが残るザクッとした食感。

スープの持ち上げは良いと思うし、太さ(細さ)も問題ない。

ただやはり麺量は少ないですね~。茹で前か後かは不明だが約100gみたい。


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具はチャーシュー3枚・メンマ・花形かまぼこ・刻み青ネギ。

チャーシューは小ぶりのとろっと柔らかいもので美味。


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花形かまぼこもなんか良かったね☆


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さすが本家本元の井出系豚骨醤油!井出系ではかなり濃いスープだと思います。

味も歴史も堪能できたそんな豚骨醤油だったな。

またいつの日か来よう(o^-')b


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ラーメン井出商店

ポスト和歌山県和歌山市田中町4-84

電話073-424-1689

時計11時30分~24時(L.O23時30分 麺なくなり次第終了)

ぐぅぐぅ木曜定休日